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このブログについて
2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
“北関東ダービー2009”と銘打って、チャンピオンカップまで用意された、水戸、栃木、草津による新ダービーマッチ。中でもU字工事がイジるのは茨城の方が多いものの、真のライバル心を抱いているのは栃木にとっても、やはり群馬のはず。ホームゲームであり、またJリーグの4年先輩である草津にとっては、“絶対に負けられない戦い”と言ってもいいでしょう。しかし序盤からペースを掴んだのは、J新入生の栃木。「両SBが上がるしCBが速くないこともわかっていたので、カウンターで受けることを意識した」という稲葉久人と石舘靖樹の俊足2トップを生かすべく、取ったら裏を狙う形を徹底。15分にはスローインを受けた稲葉が角度のない所からポストに弾かれるシュートを放つなど、シンプルに攻勢を仕掛けます。これに対して、草津は中盤でボールこそ動きますが、完全に“回させられている”印象。唯一の可能性は左SBの小池純輝の突破でしたが、フィニッシュを取れるまでには至りません。まるで昇格した年の大宮を彷彿とさせるような栃木の3ラインはコンパクトに保たれ、バイタルも堅固。26分には河原和寿の右クロスから、完全に裏を取った栗原圭介が惜しいボレーを放つなど、中盤両サイドの2人だけで簡単に崩すシーンも見られ、ボール支配率とは裏腹な流れで前半は終了しました。そしてスコアが動いたのは56分。草津陣内深くで熊林が中途半端なパスを中央へ蹴ると、これを栗原がカット。石舘が繋いで稲葉へ。「無心。よく覚えてない」(稲葉)エリア外からの左足シュートは右スミに吸い込まれ、やはり栃木が先手を取りました。セカンドも徐々に拾われ始め、まったくと言っていい程に攻め手を見出だせない佐野監督は68分、「サイドから崩したい」と熊林、櫻田和樹を下げて、玉乃淳とルーキー佐藤穣を送り込む2枚替え。中盤もボックスからダイヤモンド気味にシフトして、活路を求めます。しかし残念ながらボールの回りまで悪くなり、逆にゴールの予感は薄まるばかり。86分に玉乃が左サイドからドリブル、2枚味方が空きながらも選択したシュートは力なくGKの腕に収まり、のけぞるサポーター。時間帯と点差から「最後の10分間はバタバタしてちょっと危なかった」(栃木・川上典洋)とはいえ、後半も決定機はこの玉乃の1本に抑えた栃木が、「非常に気持ちの入ったゲームをやってくれた」と松田監督も称賛するパフォーマンスで、北関東ダービーを制しました。「中2日なので、出る以上は90分間戦えるフレッシュな足を持ってる選手を11人使った」(松田監督)と前節からスタメンを5人入れ替えて臨んだ栃木。最初の交替は85分と、最後まで全員の運動量は持続され、足が止まりませんでした。何より前節はラストプレーの失点で勝ち点3を逃しただけに、「1-0で勝てたことが嬉しい」と川上。コンビで決勝ゴールを奪った稲葉と石舘の2トップ、今シーズン初出場で中盤の防波堤を全うした伊藤淳嗣など、若い選手が結果を出しての勝利。ダービーということ以上に意味のある1勝だったのではないでしょうか。敗れた草津は「(前節の)湘南戦でできたことが全く出ずに完敗」という佐野監督の言葉通り。厳しいようですが、攻撃時の仕掛けどころ、守備時の奪いどころにコンセプトが感じられません。J2でもスキルは高次元の中盤4枚もボール回しに終始。特に熊林の良さがサイドに出ていることで消えているように見えました。個人的には今日も1人気を吐いていた小池をもう一列前で見たい気がするのですが。これで新加入の富山、栃木に連敗。今週末の岡山戦次第では、深刻な事態が待っているかもしれません。 AD土屋
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