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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年05月02日

J2第12節 湘南×C大阪@平塚

foot!
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開幕以来、快調に勝ち点を積み重ねてきた湘南とC大阪。今日は1位と2位が直接激突するJ2頂上決戦にゴールデンウィークが重なったこともあってか、平塚競技場には10,376人ものサッカー好きが集合しました。最初の決定機を掴んだのはC大阪。5分、濱田武のFKがファーに抜け、フリーの江添建次郎が至近距離から頭で合わせるもボールはクロスバーに。開始早々に起きたこの逸機が、後々考えるとゲームの流れを方向付けることになっていきます。前節、田原豊とアジエルが退場したため出場停止。トゥットと中村祐也がスタメンに名を連ねた湘南は「田原がいなかったので前線で時間を作れなかった」(湘南・反町康治監督)こともあってキープ率でも劣勢に。22分には濱田のCKから最後は香川真司がミドルを狙い、GK野澤洋輔が何とかセーブ。30分にはカイオのミドルが再び野澤を急襲するなど、C大阪に惜しいシーンが頻発。ゴールが生まれそうな時間帯が続きます。しかし、実際にスコアを動かしたのはホームチーム。33分、「3バックの1人が出てくるので、必然的に2バックになる」(反町監督)相手の戦い方をまさに突いた鋭いカウンターが炸裂。トゥットから受けた坂本絋司が中央へのパスを選択し、中村はGKとの1対1を冷静に左スミへ。「抜け目のないシーン」(反町監督)を一発で生かした湘南が先制点を奪いました。それでも直後の36分にはC大阪にまたもや決定機。石神直哉の左クロスに香川が頭から飛び込むと、今度は叩きつけ過ぎてバーの上へ。「崩しの中から数多くの決定機を創れた」(C大阪・レヴィー・クルピ監督)C大阪は、ゴールという果実を1つももぎ取れないままに45分を終えることになりました。後半は、「とにかくゴールを奪いに行くC大阪と、ひたすら守ってカウンターの湘南」(クルピ監督)という構図が一層鮮明に。ただ、それでも反町監督は「バイタルのスペースを考えるとダブルボランチは良い処方箋だが、そんなことしたらやられる」と4-3-3を貫徹。3トップのワイドを担った阿部吉朗と中村も守備に奔走し、中央はアンカーの田村雄三が睨みを利かせ、相手の長所である細かいパスワークを寸断させていきました。66分、まったくチャンスを創り出せなくなった状況にクルピ監督が業を煮やして決断。2枚のカードを同時に切って、3-6-1から4-4-2へ移行します。70分にはマルチネスから絶妙のスルーパスが繰り出されますが、香川は痛恨のトラップミス。そしてこれがC大阪にとって後半最初の決定機であり、同時に最後の決定機に。90分間守備面の集中力を切らさなかった湘南が「どっちに転んでもおかしくない試合」(反町監督)を勝ち切り、再び首位へと躍り出る結果を得ました。試合後、クルピ監督は後半に関して「湘南のディフェンス意識がさらに高くなったのでうまくいかなかった」と振り返りましたが、自滅した感は否めません。イージーミスが多く、パスの繋がる本数もいつもより少なめ。相手のタイトなプレスにドリブルでの打開も封じ込められます。さらに、システム変更も裏目に。2トップの一角として送り込まれた小松塁はほとんどボールに触れず、香川と乾貴士も中盤4枚の両サイドに置かれたことで距離が遠く、“コンビ”で与える脅威は霧散してしまいました。強固なブロックを高いレベルで構築された時の崩し方が、課題として抽出されたのは間違いありません。湘南は不動のレギュラーを2枚欠く中での勝利。ただ、今日に限っては押される展開で「阿部と中村が守備にも行ったことでSBの負担は減った。逆にフレッシュな選手を使えたのが奏功した」(反町監督)という側面もあったようです。あとは「最後のCKとか(声援が)凄かったね。ああいう一体感はいい」と反町監督も絶賛したサポーターの強力な後押しも見逃せません。ここまでの9勝中、1点差が6試合。粘り強く勝ち点を積み重ねている湘南が今シーズン、J2の主演キャストとなるのはもう間違いなさそうです。なお、ゲーム外のトピックとして、野澤洋輔の200試合出場記念で花束を贈呈したのが、普通にスタメンとして野澤の後ろに並んでいた寺川能人だったこと。ハーフタイム中にキングベルⅠ世が転倒した際、まさかの“首”だけ転がっちゃった事件が起こったことを追記しておきます。   AD土屋




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