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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年05月24日

J1第13節 千葉×横浜FM@フクアリ

foot!
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16位千葉と11位横浜FM。リーグ戦中断前に浮上のキッカケを掴みたい両チームのゲームで、まず注目したのはそれぞれの布陣。千葉は相手によっていくつかのパターンを使い分ける中、「サイドを使うのはJでも1、2のチーム」と横浜FMを評したアレックス・ミラー監督が選択したのは4-4-2。ただ中盤右サイドの米倉はかなり高い位置をキープし、サイド攻撃のキーマン小宮山を牽制します。一方の木村浩吉監督は、ナビスコ含む2試合で採用した4-3-3を継続。中盤アンカーでは松田が睨みを利かせます。しかし、前半は共にイージーなパスミスを連発し、ほとんどグループとしての攻撃が機能しません。途中からは裏へのロングボールぐらいにしか活路を見出だせない両チームによる“蹴り合い”に。特に3トップの2枚を担う山瀬、狩野の高い個人スキルも生かしどころがなく、流れから消えてしまいます。それは千葉も同様。2トップの一角に入った谷澤、ボランチの工藤もボールに触れず、見るべきポイントに乏しい45分となりました。迎えた後半、先制点は唐突に。50分、巻からのボールを左サイドで谷澤が仕掛け、1人かわしてクロスを送ると、なぜか大外にはフリーの巻。難なく頭でねじ込み、ホーム千葉がアドバンテージを得ます。ハーフタイムに「徹底してサイドから行け」と選手を送り出した木村監督は、失点から10分間様子を見て決断。山瀬に替えて、キム・クナンを最前線に投入し、強度を上げる策を敢行。すると「パワープレーなんて一言も言ってない」とは木村監督ですが、やはり脅威はキムの高さ。65分にはキムが落としたボールを狩野が拾って決定機に。池田のブロックに阻まれたものの、やはりそこが生命線になったのは間違いなかったと思います。ミラー監督も「15番(キム)が入って少しゲームが変わった」と言及。ラスト30分は千葉もラインを下げざるを得なくなり、ほとんど自陣に引き籠もる格好に。さらに68分狩野OUT、坂田IN。75分兵藤OUT、齋藤学IN。いわゆるFWが4人ピッチに並び立ち、4-2-4気味になると、正直横浜FMもグチャグチャな攻め方になりましたが、千葉もそれを受ける他にはなくなり、ひたすら耐え続けます。84分には谷澤を斎藤に替えて、守り切ろうとメッセージを送るミラー監督。しかし決壊は88分。左サイドからキムがクロス、DFのクリアは小さく、小宮山の前へ。右足で蹴られたボールが右スミに突き刺さり、同点。結果、勝ち点1を分け合いましたが、90分を通してみれば妥当な終着点だった気がします。まあ、残念ながら今日の2チームから、特に攻撃の明確なコンセプトを感じることはできませんでした。双方にいるクオリティの高い選手が、個で輝いた時のみにチャンスが訪れるかもしれない、といったところで、その輝きを生み出せる何人かも窮屈そうにプレーしている印象。システムの運用も含めて、中断期間である程度テコ入れをしないと、厳しい後半戦が待っていそうな雰囲気です。    AD土屋




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