ゴールデンウィーク最終日。今日は以前からスタジアムで見てみたかった、なでしこリーグに行ってきました。まず驚いたのは観客の多さ。無料ということもあるかもしれませんが、それでも生憎過ぎる強い雨と寒さの中で、なんと1189人が来場。あちらこちらに傘の花が咲き誇っていました。さらに、両チームともサポーターの数が多い！マリーゼはちょっとフロンターレ調、ベレーザは当然ヴェルディ調、この応援合戦も雰囲気作りに一役買っていたのは間違いありません。さて、ゲームはベレーザが序盤からしっかりパスを繋いでポゼッションする中、先制したのはマリーゼ。10分、左サイドから完全に崩すと、最後はキャプテン本間真喜子が流し込み、押されていたホームチームがまずはスコアを動かしました。べレーザのキーマンは永里優季。中盤センターでプレーしているのは初めて見ましたが、明らかに体格も良く効いていた印象。23分にはその永里優から速い球足のスルーパスを受けた大野忍がクロスバーに当たるシュートを放つなど、永里優から縦に入るボールは得点へ結び付く可能性を感じさせるものが多かったですね。24分にはマリーゼの丸山桂里奈がドリブルで持ちこむと、ベレーザDF岩清水梓がブロックした代表対決、40分にべレーザ左SB中地舞のオーバーラップから原菜摘子がシュートを放ったシーンと、共に1度ずつ惜しいチャンスを創って前半は終了しました。後半は開始から2枚替えを敢行したベレーザが一方的に押し込む展開。53分大野、58分大野、64分原と好機を迎えましたが、菅野将晃監督率いる“湘南の頑張り屋さん”改め“福島の頑張り屋さん”は最後の局面で体を張って、失点を許しません。73分には丸山を下げて、DFの山本りさをアンカーに投入。4-4-2から4-1-4-1にシフトして安定を図ると、焦りの見えるベレーザは単調な縦へのボールが増えてしまい、チャンスを創り出せません。結局、91分に迎えたベレーザの連続CKも凌ぎ切ったマリーゼが開幕戦以来となる今シーズン2勝目を挙げ、逆にベレーザは今シーズン初黒星を喫することとなりました。ちょっと残念だったのは、ベレーザに所属する15歳のFW岩渕真奈が欠場していたこと。昨日フィンケさんに怒られてしまいましたが、やっぱりその若さで大人とやり合う姿を是非見たかったですね。でも、主審がサンガのピッチレポーターでお馴染みの和田りつ子さんだったり、試合後には両サポーターがエールの交換をしていたり、負けたベレーザの選手たちが自らピッチに散らばってボトルを回収していたりとか、いわゆる琴線に触れるような場面がたくさん見られたので、ゴールデンウィーク最終戦としてはなかなかいいチョイスだったかなと思いました。　　　AD土屋