西が丘、三ツ沢陸上の同時開催となった第7節2日目。三ツ沢陸上を選んだのは、なんと言っても東海大のコーチに今シーズンからのFoot！出演者である山口素弘さんが名前を連ねているから。専修大とのゲームは共に勝ち点を伸ばしきれない11位と12位の直接対決。激しいゲームが期待されます。試合直後から鮮明になったのは両チームの応援熱。縦縞のユニフォームを着て、はしゃいでるレベルでチャントを繰り返す東海に対し、メガホンこそ持ってるものの、制服を着こなしほとんど声を出さない専修。しかし、先制点は後者に生まれます。開始6分、4-3-3を敷く布陣でバルサと逆の二等辺三角形になる中盤底辺の一角・飯島康允(4年・川崎U-18)が「凄いシュートだったよ」(東海大・山口コーチ)で先制点を挙げると、さらに26分には藤本修司(3年・三菱養和SCユース)のCKを渡部博文(4年・山形中央)が惜しいヘディング。東海はほとんどチャンスらしいチャンスを創れず、専修優勢で後半へ折り返しました。2トップ気味の前線2枚がほとんどボールを受けられなかった東海は、後半から明確な4-1-4-1にシフト。すると、サイドから形を構築していくイメージの共有が進み、少しずつ攻撃の時間を増やしていきます。57分には岩上祐三(2年・前橋商業)のFKが右ポストを直撃。続く60分にはまたも岩上のFKを右SBの田中大二郎(2年・滝川第二)がヘッド、GKの弾いたボールに再び田中が詰めるも枠外に外れましたが、一気に岩上の蹴るセットプレーへと期待が高まります。そして70分にGK小笠原巧麻(3年・東京学館)がファインセーブでピンチを凌ぐと3分後、坂本勇太(3年・東海大浦安)の左アーリークロスに抜け出した途中投入の堺星哉(3年・東海大五)がGKとの1対1を確実に沈め、スコアをタイに引き戻しました。押せ押せムードの東海は応援のボルテージも上昇、山口コーチも立ち上がるシーンが増え、今川正浩監督もテクニカルエリアギリギリで指示を送り続けます。そんな想いが伝わったのか87分、左からのクロスを専修GKが弾き切れず、堺のシュートがDFの手に当たったという判定でPK獲得。東海に千載一遇の場面が到来。しかし、岩上のキックはGK菊島孝樹(1年・帝京第三)が素晴らしい反応でセーブ。思わず天を仰いだ山口コーチも「アイツが止められたら仕方ない」とサバサバ語ったように、これは菊島のセーブがスーパーでしたね。ということでゲームは結局ドロー。お互いに順位は変動せず、勝ち点を1ずつ上積みする結果になりました。専修では後半開始から出てきたMFの姜京學(1年・東京朝鮮)が面白かったですね。70分のチャンスをお膳立てした右足アウトのスルーパスには静かな専修応援部隊からも喚声が上がった程。センスありそうです。東海では右SBの田中が目を惹きました。上下動に加えて、60分に見せた高さも魅力。まだ2年生なので今後も注目です。関東大学レポシリーズも今日で7チーム目。残る5チームも今年中には見られるといいんですけどねえ。　　AD土屋