6節を終えて5勝1分けと無敗で首位を走る流通経済大。相当話題にもなりましたが、11人がJリーグ、2人がKリーグに入団するなど主力が軒並み抜けた中で、今日のメンバーを見てみると、その大半は昨年のJFLで見かけた顔触れ。この辺りに独自のチーム編成を行っているプラス効果を感じることができますね。ゲームは両チーム共にFWにそこまでの上背がないこともあってか、しっかりボールを繋ぎ合う展開。しばらく互角の攻防が続いていましたが、25分過ぎから技術でも運動量でも上回り始めた流経が押し込みます。34分には金久保順(4年・水戸短大附)がトリッキーなフェイントからクロス、ニアで上條宏晃(2年・流通経済大柏)が潰れて、こぼれ球を武藤雄樹(4年・武相)が押し込んで先制すると、37分にはエリア内、金久保の仕掛けに法政DFはファウルで応戦。金久保自身がキッチリPKを決めて、2-0で前半は終了します。ハーフタイムを挟んでも勢いは変わらず、54分に上條が粘り強いキープから3点目。苦しい法政も失点の1分後に相手GKとDFの連携ミスを突いて、右SBの上野恭平(3年・大津)が1点を返しましたが、またその1分後には千明聖典(4年・流通経済大柏)がうまいドリブルシュート、こぼれを武藤がプッシュして4点目。大勢は決してしまいました。後は守備面でなかなかアプローチに行けず、攻撃面でボールに付随して人が動けなくなった法政に対して、運動量の落ちない流経がやりたい放題に。83分、面白いようにパスを繋いで最後は途中出場の村瀬勇太(2年・流通経済大柏)。88分、途中出場の比嘉祐介(2年・流通経済大柏)がクロスを送って、武藤が自身ハットトリックとなる6点目。2度の決定機を経て、93分にはCKの流れからこれまた途中出場のベロカル・フランク(4年・青森山田)。7-1。交替で入った選手もことごとく活躍した流経が凄まじいスコアで圧勝しました。法政はキレちゃいましたね。今日もCBは松永亮平(1年・佐賀北)と平智広(1年・東京Vユース)のルーキーコンビ。ラインはうまくコントロールしようとする意識が感じられましたが、人に付き切れず後手後手を踏む格好に。引いてボールを受け、数少ないチャンスに絡んでいた永露大輔(4年・FC東京U-18)もガス欠で59分に交替。相当厳しい結果になりました。一方の流経はマジ強いっす。右から背番号2、3、4、5と高校サッカーのような4バックのバランスは抜群。あと得点には絡まなかったものの、千明と中盤センターを組んだ柳明基(4年・横浜FMユース)はガッチリした体格を生かして球際で強さを発揮。フィルター役をまっとうしました。正直、このチームで一番の知名度を誇る林彰洋(4年・流通経済大柏)が目立ったのは「ああ、GKもボール蹴らないで広島みたいに繋ぐんだ」という部分で。果たして流経に土を付けるチームは現れるのか、それも今後の注目ポイントになりそうです。　　AD土屋