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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年04月29日

J1第8節 大宮×山形@NACK5

foot!
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J2を昔から見ていた人にとっては、大宮と山形が“大宮公園”でJ1の公式戦を戦う、ということに感慨を覚えるかも知れません。実際、自分も結構グッと来ましたし。双方のクラブが努力して努力して、苦労して苦労して辿り着いたトップディビジョンでの再会は、しかし先輩にとって厳し過ぎる結果となりました。スタジアム中が集中しきれていない開始1分、ゲームは動きます。動かしたのは山形。右サイドのスローインから古橋が一発で裏を取って中へ送ると、長谷川が頭で流し込んで早くも先制。続けて2分にもマトのクリアミスから古橋が決定機を迎えるなど、いきなり重いパンチを繰り出します。すると勢いそのままに13分、右サイドから秋葉がクロス、空いた大外で古橋がボレー、DFに当たったこぼれ球をまたも長谷川がプッシュ。「古橋さんが色々な所でボールを受けてくれるので、ゴール前で待っていられる」と話す21歳の2ゴールで、アウェイの山形が大きなアドバンテージを手にしました。「あまりにも早いタイミング」(大宮・張外龍監督)で2点を追う形になった大宮。リードを得て、ある程度ブロックを形成した山形に対して、「ボールは回せるけどシュートまで行くのに時間をかけ過ぎた」とは張監督。チームコンセプトである“速い攻撃”は鳴りを潜めます。22分、塚本の右クロスからデニス・マルケスが二アで合わせ、ゴールネットを揺らしながらオフサイドになったシーンと、31分に同じく塚本の右クロスを石原がゴール左に外したシーン、この2回はサイドまでの速い展開が生きましたが、それ以外は完全にノッキング状態。“持たされた”ままに時計の針ばかりが進み、前半追加タイムに橋本が放ったFKも山形GK清水がファインセーブ。打開策を見出だせないまま、ハーフタイムを告げる笛を聞くことになりました。後半は一層大宮がボールキープ、山形が凌ぐ構図が色濃くなっていきます。特に前半の終盤くらいからは大宮左SBのパク・ウォンジェがかなり前に出てくる回数が増え、対面していた山形の右SB小林も「個人的にはキツかった」と一言。それでも粘り強い対応は続き、小林監督も「スペースを与えなかったので、サイドからのクロスは(大宮FWの)メンバーが替わらない限り厳しいのでは」と、ある程度は対処できる計算もできていたようです。苦しくなった大宮も76分にCBの富田を外してFWの藤田を投入、3トップで勝負に。80分にはデニス・マルケスのクロスをGKがこぼし、石原が枠内に飛ばしましたが、「自分のミスから始まったので」と言うFWの古橋がゴールライン上でクリア。1点を奪えません。そしてゲームは86分に決着。長谷川の惜しいシュートで得たCK、時間稼ぎの雰囲気から一転した宮本のドリブルに内田がたまらずエリア内でファウル。古橋が沈めて、0-3。「自分たちが100%出して戦っていけば、やっていける自信はみんな持ってる」(古橋)山形が、さらに自信を深めたであろう痛快な快勝劇で、今季4度目の勝ち点3を奪取しました。敗れた大宮は、デニス・マルケスがこのゲームではブレーキに。「今日は90分使ったが、やっぱり選手たちが(デニスを)中心にやろうとする。速さが出てこなかった」とは張監督ですが、適性を見ればある程度の予想はつきそうなもの。ボールが入った時には“予感”も十分持ち合わせているだけに、スタイルの犠牲になった感は否めません。コンディション的には共にいいとは言えない中のゲームで「チームとしてやることが明確」(長谷川)な方が、結果を得たという意味でも0-3というスコアも妥当な印象を受けました。   AD土屋




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