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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年04月12日

J1第5節 大宮×G大阪@NACK5

foot!
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昨日柏が広島に敗れたことで、現在開幕から唯一黒星のないチームとなった大宮。第5節で対峙するのは、アジア王者のG大阪。実は昇格以降、4勝4敗と比較的分の悪くない相手です。気温21.7度、両ゴール裏、メイン、バックを14070人の観客が埋め尽くす素晴らしい雰囲気でゲームは始まりました。まず、目に付いたの「ガンバの最終ラインが高すぎるので、裏のスペースを狙う」(大宮・張外龍監督)という大宮の意識。2トップにも石原、市川と機動性に優れた駒を配し、徹底して裏を狙います。すると、エンジンの掛かり切らないG大阪を尻目に、そのホームチームの狙いが前半から結実。21分、ルーカスの横パスをカットした小林が素早く裏へ送ると、走り込んだ市川が山口にエリア内で倒され、PK獲得。マトが確実に蹴り込み、まずは対策が「ズバリ当たった」(張監督)格好で、大宮が先制しました。リードを許したG大阪は、中盤でこそボールは回り過ぎる程回るものの、「厳しいボールがなかなかアタッキングサードに入らず、人の入りも少ない」(G大阪・西野朗監督)状態に陥り、シュートまでも持ち込めません。すると34分、2回大きく左右に揺さ振る展開から、金澤が素晴らしいスルーパス。これを2列目から飛び出した小林が折り返すと、二アで市川が潰れて、「練習通りと言えば練習通り」とファーで石原がズドン。各々が任されたタスクを忠実にこなした大宮は、それに見合った2点のリードという対価を得て、45分を折り返しました。さて、ほとんどいい所なく「テンポが出ない」前半を受けて、西野監督は後半開始から山崎とルーカスを佐々木と下平にスイッチ。2列目が右から佐々木、遠藤、レアンドロとなり、チョ・ジェジン1トップの4-2-3-1にシフトすると、早くも効果が現れます。47分、下平の投入で左SBから右SBに回った安田のアーリークロスをチョ・ジェジンが頭で合わせて2-1。さらに「遠藤が前に出たことがよかった」と橋本が語ったように、守備のタスクを軽減された遠藤が前目で躍動。51分には安田のクロスからその遠藤が惜しいヘディングを放つなど、徐々にサイドで圧倒し始めたG大阪が息をもつかせぬ猛攻開始。同点は時間の問題かのような流れになっていきます。しかし、そんな時間帯に痛恨のミスが出たのもG大阪。56分、G大阪のCKを大宮がクリアすると、安田が処理にもたつき、石原がカット。そのままGKしかいない相手陣内を独走すると、「確実に決められる方を選択」(石原)とGK目前で右に出し、最後はデニス マルケス。「石原からのプレゼント」とはいえ、復帰戦を自ら祝う追加点で嫌な流れを断ち切りました。「これからって時のイージーなミス」(西野監督)で点差を2点に広げられたG大阪も、そこからのラッシュは迫力満点でした。終盤は安田を外して播戸を投入。3トップ気味で攻め立てます。61分レアンドロ、80分チョ・ジェジンと決定機も創りますが、前者はGK、後者はポストが阻止。ようやく佐々木のCKにレアンドロが合わせて1点差に詰め寄ったのは90分。最後はなりふり構わず守りを固めた大宮が、追加タイムの5分間も潰し切って、リーグ戦無敗の2勝目を挙げました。大宮はマトの存在が大きいですね。チョ・ジェジンとのエアバトルも完勝。彼の“跳ね返す”力はJでも屈指でしょう。終盤は難しいことをせずシンプルに守るというコンセンサスも遵守。かなりチームとしてまとまっている印象を受けました。一方のG大阪は「もう来たくないですね、ココ。地元なんですけど」(西野監督)とやはり鬼門の大宮アウェイとなりましたが、それでも後半は「だいぶ修正はできた」と西野監督もサバサバ。たらればですが、ミス絡みの3失点目がなければ勝敗が引っ繰り返っていた可能性は十分あったと思います。やはり流麗な攻撃は魅力溢れるエンターテイメント。今後の巻き返しにも注目したいですね。   AD土屋




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