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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

2009年04月04日

J1第4節 浦和×大分@埼スタ

foot!
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高松、ウェズレイを負傷で、森島を出場停止で欠く大分は、家長、金崎、前田をスタメン起用。未知数ながら、噛み合えば潜在能力は抜群の3人を前線に並べます。一方の浦和はアレックスが「もともと予定したより早く」(浦和・フォルカー・フィンケ監督)左SBで戦列復帰。さらに中盤にはリーグ戦で初めて山田直輝をスタートから使ってきました。 両チーム共に楽しみな要素を孕んでキックオフを迎えたゲームは、噂通りパスを回そうとする浦和と早めに前へ付けようとする大分という構図に。ただ、浦和はボールに比例するほど各々の運動量が多くなく、大分は効果的に前でボールを収められず、膠着した展開になっていきます。 そんな中で存在感を出してきたのが左の攻撃的な中盤を任された山田直輝。「前の方が積極的にできる」とピッチのあらゆるスペースへ顔を出しては、ボールを受けて捌いてを繰り返します。これにポンテが呼応することでリズムよくパスが回り始め、中盤は浦和が支配。少しずつサイドを深くえぐるシーンも増えていくと42分、山田直輝とポンテのパス交換から左へ展開。上がってきたアレックスは本人も「いい所にいった」と振り返る絶妙のクロスを中へ。これが懸命に伸ばした森重の足に当たって大分ゴールへ。オウンゴールとはいえ、「チャンスらしいチャンスはそこまでなかった」(ポンテ)中での貴重な先制点で、浦和がアドバンテージを握って前半を終えました。 ハーフタイムに「ボールをしっかりキープして、味方の枚数を増やしてコンパクトに攻める」ことを伝えた大分のシャムスカ監督。前半のシュートはたった1本。「選手と選手の距離が足りなかった」(シャムスカ監督)こともあり、前線3人のコンビネーションも全くと言っていい程に機能しません。そうなると期待できるのは個の力。51分、金崎が相手3人の中に突っ込み、そのまま抜け出して左足でシュート。都築にキャッチされたこれが、このゲーム最大の決定機になりました。 大分は57分、前田に替えてJデビューとなる高卒ルーキーの住田貴彦を投入。さらに70分には西山と清武を入れ替え、その5分後には負傷した金崎を、こちらもJデビュー戦のユースから昇格したルーキー東慶悟と交替。なんと3人の交替枠で切ったのはすべて10代の選手になりました。そうなると、やはり会場の雰囲気も含めて攻撃のギアを上げるにはやや厳しい状況に。「最後の場面のオプションとして間違った選択をしたりしていた」(シャムスカ監督)など、浦和ゴールまでなかなか迫れません。対する浦和も61分に負傷の闘利王を高原と替え、「阿部をCBにして、早い時点で相手の攻撃のスピードを抑える」(フィンケ監督)狙いで4-3-3気味の布陣にシフトしたものの、ややバランスを崩し、76分には田中を下げて堀之内を投入することで再び4-4-2に戻すなど混乱も見せましたが、結果的には90分通じて3本のシュートにとどまった相手の拙攻にも助けられた形で完封。ホームで勝ち点3を獲得しました。 敗れた大分は残念ながら前線の3人が機能しなかった時点で、よくてもスコアレスドローが精一杯というゲームになってしまいました。特に後半は前述した通り、浦和にも付け入る隙はあっただけに、「もう少し後半に精度を上げられたら」というシャムスカ監督の嘆きもわかります。守備の計算は間違いなく立つので、あとは離脱した主軸の復帰を待つしかなさそうです。 浦和は何と言っても山田直輝。フィンケ監督も「プレスの皆さんには勘違いしないで欲しいし、代表に入るなどと煽らないでもらいたい」と前置きした上で、「運動量が非常に豊富で、コンビネーションサッカーには最適の選手」と絶賛。守備時の貢献度も考慮すると、今日のパフォーマンスを継続できれば簡単には外せない選手になっていくのではないでしょうか。今後のプレーを楽しみに見ていきたいと思います。   AD土屋




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