第2試合は一昨年のリーグ王者・明治大と、7年ぶりに一部へ復帰した慶應義塾大の激突。注目は湘南ベルマーレから戦力外通告を受け、通っていた慶應義塾のソッカー部に昨年加入した中町公祐(4年・高崎)。元Jリーガーとして、どこまで違いを見せているのかは気になる所です。さて、ゲームはまるで今朝のプレミア対決を再現するかのような打ち合いに。まずは11分、慶應が中川靖章(4年・静岡)のクロスを1トップの甲斐悠佑(4年・慶應義塾湘南藤沢)が落として、深澤良(3年・清水東)が決めるという綺麗な崩しで先制。さらに24分には中町が直接FKを沈めて、2点をリードします。しかし明治も26分、縦パス一本からDFに競り勝った久保裕一(3年・名古屋U-18)が1点返すと、2分後に左からのアーリーで抜け出したのは再び久保で同点に。そのまた2分後には山田大記(3年・藤枝東)がミドルを叩き込み、4分間で逆転するビッグウェーブを巻き起こしました。それでも終わらない前半。42分、中町の縦パスを、2年前の高校選手権で一躍名を馳せた河井陽介(2年・藤枝東)が繋いで、最後は甲斐。3-3、凄まじい展開にスタンドもザワつきます。後半も53分には山本絋之(3年・柏U-18)がポストにぶつける惜しいシュートを放つなど序盤は明治優勢でしたが、次のビッグウェーブを掴んだのは慶應でした。山本の逸機直後、甲斐からのパスを受けた深澤が粘って勝ち越しゴール。55分、河井の左クロスを織茂敦(4年・國學院久我山)が右に持ち出しファインゴール。同じく55分、中川が頭で押し込み6点目。60分、中町のフィード一発で甲斐がダメ押しの7点目。7分間で4ゴールの連続花火をぶち上げます。明治も77分には、途中出場の岩渕良太(1年・FC東京U-18)が粘り、こちらも途中出場の日野竜一(3年・国見)が1点返すも、まさに焼け石に水。凄まじい爆発力と守備の脆さを同居させながら、慶應がインパクトのある勝ち点3を獲得しました。明治はベンチに1年生多かったんです。DFは高校選手権の記憶も新しい松岡祐介(広島皆実)に笛田祥平(前橋育英)、FWは前述の岩渕に木村丈二(帯広北)。次節あたりは大量に出場するかもしれませんね。慶應は唯一、藤田息吹(藤枝東)が1年生でベンチ入り。他にも数人が選手録されています。この2チームも、特に慶應は台風の目になりうる存在だと思いますよ。　　AD土屋