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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2009年03月22日

J2第3節 草津×横浜FC@正田スタ

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昨年ようやく連勝の壁を超え、一時は昇格争いにまで食い込んだ草津。開幕連勝して迎えた3戦目の相手は、開幕連敗の横浜FC。カズ効果もあって7297人を集めたホームで、クラブ初の開幕3連勝を狙います。ゲームは開始から中盤での攻防が多く、お互いになかなか主導権は取れませんが、「組織が整わない内に左右に振られて、DFラインがどんどん下がってしまった」(草津・佐野達監督)「奪ったボールのチェンジサイドはできた」(横浜FC・樋口靖洋監督)と両監督が語ったように、少しずつサイドを制し始めた横浜FCが優勢に。特に左SBに入った田中輝和はチームの1、2本目のシュートを放つなど、積極性を打ち出します。ただ、サイドに付けた後、クロスも含めたフィニッシュ前の精度を欠き、チャンスを創り出すまでには至らず。するとボールへの出足で勝る草津に流れが移っていきます。そして44分、右からのCKを廣山望が素早くニアの熊林親吾に付けると、エンドライン上を巧みに抜け出し中へ。ダイレクトで合わせたのは田中淳。「練習通り」(佐野監督)「パターンの1つ」(草津・松下裕樹)という見事な形で草津が先制しました。さらに1分後、CKのこぼれを廣山がクロス。DFのクリアは小池純輝の前へ。「こぼれるんじゃないかと」予測してボールを拾い、カットインから豪快に右足を振り抜くと、そのまま左スミへ一直線。左SBにコンバートされて2試合目、Jリーグ出場6試合目、浦和からレンタル中の21歳が大仕事を果たし、「43分間の内容はよかった」(樋口監督)横浜FCに2点差を付けて前半を終えました。さて、後半は立ち上がりから横浜FCがラッシュ。52分には須藤右介のFKに戸川健太が大外で合わせて1点差に。スタジアムにも嫌な空気が流れます。しかしそれを断ち切ったのは、今シーズン覚醒した感のある都倉賢。57分、中央で高田保則とクロスしながらボールを受けると、エリア外から思い切ったミドル。GKは一歩も動けず右スミへ。「都倉は前半気持ちの入ってない部分があったので、ハーフタイムにかなり厳しく言った」とは佐野監督。それが奏功してか、3-1と再び点差を2点に広げました。リードを許した樋口監督は、3点目を取られる直前から須藤から三浦淳宏、カズから西田剛と選手を入れ替えて打開を図りますが、2人とも流れに乗り切れません。ようやく三浦淳からのFKを早川知伸が頭で叩き込み、1点差に迫ったのは87分。それでもその後の追加タイム3分も冷静に潰し切った草津が、もちろんクラブ史上初となる開幕3連勝を達成する結果になりました。無念の3連敗となった横浜FC。樋口監督は「まだまだだけど改善すべき点はクリアしつつある」と前述のチェンジサイドを収穫に挙げましたが、今日に関しては気迫という面も、あまり前に出てこなかった印象です。「あそこで取られちゃダメ」とカズも反省した前半終了間際の2失点が、最後まで重くのしかかってしまいました。対する草津は、「僕らのチームには自信ってモノが凄く大事」と廣山が語った通り、ゴールや勝利という成功体験は選手たちに自信を与えています。あとは、「試合内容はよくなかった」(佐野監督)中でも前線の都倉、高田から効果的なプレスがかかり、攻撃面でも「キャンプからやってきて立ち戻るところはある」(廣山)というブレない指針があるのは強み。昨年の経験が確実に生かされている、フロックではない3連勝だと言えそうです。   AD土屋




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