高校に新人戦があるように、当然クラブ勢にもそういう大会はある訳で、今日は新チームのクラブユース東京王者が決まるゲームを見に行きました。対戦カードは街クラブの雄・三菱養和と着実に力を付けつつある横河武蔵野ユース。なかなか新鮮な顔合わせですね。養和は4-3-3、横河は4-4-2が基本フォーメーション。ただ、体を刺すような強風が流れを左右していく展開になります。前半の風上は養和。一見細かいパスやドリブルで局面を打開していくスタイルには影響がなさそうに見えましたが、それでも風上がどうやったって有利になるレベルの風。今話題の田中輝希を基点に45分間のほとんどで流れを支配したまま、2度の決定機を創って前半を終えました。逆に後半は予想通りに横河ペース。しかし、なかなかチャンスまで持ち込めずにいると、再び養和が牙を剥き、63分、66分、67分と続けて好機を引き寄せるなど攻め立てます。しかし当たっていた横河GKの好守に阻まれ、ゴールは奪えず。0対0で突入した10分ハーフの延長でもスコアは動かず、優勝の行方はPK戦に委ねられました。共に成功して迎えた2人目、先攻の養和がクロスバーにぶつけると、後攻の横河も枠外へ。3人目は養和が成功し、横河は左ポストをなめて枠外へ。4人目も養和が成功し、横河は大きくクロスバーの上へ外れ、結果養和が冬のクラブユース東京王者に輝きました。優勝した養和が見せた個々の技術の高さは特筆モノ。風下だった後半の序盤こそ苦しんだものの、基本はうまくゲームを支配していた印象です。今年の関東プリンスでも注目すべきチームでしょう。一方の横河は、プレーも粘り強く頑張っていたんてすが、その元気さが印象的。PK戦が始まる前に円陣から連発されていた叫び声は気持ち入ってたなあ。あと、10人強のサポーターも熱い声援。トップの試合でも聞けますが、Perfumeの名曲“Baby cruising Love”のメロディに乗せて、♪おれらの週末は〜武蔵野のために〜声を張り上げ〜戦うためにあるのさ〜、というチャントは秀逸です。かなり寒かったけどトータルで面白い会場の雰囲気でした。なお、決勝の前に行われた3位決定戦はFC東京U-18対東京Vユース。43分にFC東京が先制、その後は両者共に退場者を出しながらゴールは生まれず、FC東京が3位を確保しています。　AD土屋