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このブログについて

2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

スタッフブログ 2009年01月11日

高校選手権決勝プレビュー

foot!
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このHP上でもレポートを随時掲載してきた高校選手権も
明日が終われば、いよいよ全国の頂点に立つチームが決定。
決勝のカードは、共に初優勝を目指すフレッシュな顔合わせとなりました。
絶対的なエース、大迫勇也を擁して27つものゴールを積み重ねてきた鹿児島城西。
初戦をPK戦で勝ち切ると、5試合で失点1と鉄壁の堅牢を築いてきた広島皆実。
今大会のいわゆる”攻”の主役と、“守”の主役との激突。
ここでは簡単にプレビューをしておきたいと思います。
まず、色々な意味で大きな注目を集めることとなった鹿児島城西。
誤解を恐れずに言うならば、このチームの戦術は大迫勇に集約されます。
攻撃時に、まず城西の各選手が探してボールを預けるのは大迫勇。
彼にボールが入った時が一つの起動スイッチとなっているのは明らか。
そして、アシストの数からもわかるように大迫勇自身も
自分で行く所と、味方を使う所の判断がしっかりできているために
ここまで数多くのゴールが生まれて来た訳です。
ただ、ひとたび彼が抑え込まれると残念ながら攻撃は機能不全に。
昨日の前橋育英戦も、厳しいプレスの餌食となってしまったことで
結果的には3点目を自ら取りましたが、あとはセットプレーと相手のミス。
試合の主導権自体は完全に握られたままで、前半を終えていました。
皆実はおそらく特定のマークは付けて来ないでしょうが、
ゾーンで守る守備ブロックの完成度はおそらく大会ナンバーワン。
皆実もまずは大迫勇をキッチリと抑えに来ることは間違いないので
それを上回る能力を発揮できるかが、まずゲームのポイントでしょう。
あと、皆実は守備陣ばかりがクローズアップされますが
確実なパスワークでしっかりポゼッションの取れるチームです。
そして特筆すべきはサイド攻撃のアグレッシブさ。
準々決勝の四日市中央工戦も決勝点となった1点目は左SB崎原のアシスト。
さらに昨日の鹿島学園戦も決勝点のアシストは右SBの村田。
この両広島JY出身SBと、佐々木、谷本の両SHが仕掛けるサイド攻撃は機を見るに敏。
得点数は決して多くないものの、得点を奪う形はしっかりと確立されており、
少ないチャンスで成果をもぎ取る力は十分に持ち合わせていると言えそうです。
ただ、皆実の選手からは「帝京のように蹴ってくるチームが嫌だ」という声も。
城西は比較的ロングボールが多いので、やや苦手意識はあるのかもしれません。

やはり、展開としてはどうしても攻撃の城西、守備の皆実という構図でしょう。
ハイスコアの打ち合いなら城西に、ロースコアの神経戦なら皆実に分があるだけに
最初の30分でスコアが動くかどうかというのが一番のキーポイントと見ました。
城西のキープレーヤーはFWの野村。大迫勇が目立ち過ぎているために
ちょっとかわいそうな扱いですけど、今大会5戦連発の6ゴール。
昨日の準決勝も彼の2点目がなかったら負けていた可能性も十分あったはず。
彼が鉄壁の皆実守備陣に穴を開けられるか注目です。
一方、皆実のキープレーヤーはSBの崎原とSH谷本の左サイドコンビ。
城西の対面に当たる大迫希が万全のコンディションではなく、
準決勝でも狙われるシーンが少なくなかったので、ここの攻防がポイントに。
彼らがどれだけ決定的なシーンを演出できるかが皆実攻撃陣の生命線になりそうです。
今季の両チームは3度対戦して3度とも皆実が勝利。
しかし、皆実の主将松岡は「ここまで来たら、それは全然関係ないです」と一蹴しました。
「勝っても負けても最後のゲーム」(鹿児島城西・小久保悟監督)は、
明日、国立競技場、14時5分、キックオフを迎えます。
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AD土屋

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