東京の高校サッカースケジュールは少し関東他県と違い、いわゆる新人戦の括りで行われる大会がそのまま春に開催される関東大会の予選を兼ねています。今日は地区大会を勝ち抜いてきた高校とシード校がぶつかる都大会1回戦。新チームになって初の公式戦に臨む、お馴染み宮内総監督の成立学園を見てきました。まあですね、結果から言うと負けちゃったんです、成立。8分にラインが揃った所を都立足立のFWウチダ君(チームメイトがそう呼んでたので多分)に突かれてピンチを迎え、その1分後にまたもウチダ君に裏を取られて、今度は失点。結局それが決勝点になりました。ただ、先に都立足立の事に触れておくと、みんな凄く頑張るチーム。GKがかなり当たってたんですけど、当たってたが故に、おそらく普段は出て行かないようなエリア外のボールもガンガン処理して、最後は足がつっちゃうくらい。なかなかGKの足がつるシーンは見られないですよ。他にも終盤は目に見えるレベルで3人は足を伸ばしているような感じ。そんなことも含めて、確かに勝利に値するパフォーマンスだったと思います。一方の成立は、1人1人の技術を取ってみれば明らかに上回っているにもかかわらず、監督さんが「みんなメチャクチャ緊張してた」というように、信じられないようなミスも頻出。加えて早めの失点が焦りを生んだのか、仕掛けが裏へ裏へとどうしても単調になってしまいます。成立の伝統的な持ち味である、いい意味でちょっとサッカーをナメてるような余裕は出せずじまい。そうなると相手の頑張りにも拍車がかかってしまいますね。決定機は7回くらいありましたが、入らない日は入らないもの。成立の選手たちは改めてサッカーの難しさを体感したんじゃないでしょうか。私にとってもまた1つ、興味深いゲーム展開を勉強させてもらいました。試合後、監督さんも「これ以上悪い試合はもうない」とおっしゃっていたので、4月のT1リーグまで公式戦はありませんが、巻き返しに期待したいと思います。あと観戦上の旨味で言うと、高校年代の各大会は決勝でもない限り、1つの会場に行けば大体2試合以上見られます。今日も成立の前には都立三鷹、後には早稲田実業が登場してました。今はちょっと寒いですけど、春先からはホント観戦オススメ年代です。　　AD土屋