さすがに風が冷たくなってきた市原臨海での第2試合は、今や激戦区と言ってもいい岩手県を勝ち抜いてきた総体ベスト16の不来方とこちらも総体ベスト8の大阪桐蔭の対戦。実は今大会唯一の1回戦での初出場対決。試合は序盤から動きました。開始3分、大阪桐蔭2番MF保井の左足FKが直接決まると、不来方はまだ試合に入りきれていなかったのか、その1分後にも左サイドを崩され中に折り返されるとそれにまたも保井が合わせ早々と2失点。試合開始5分にして0‐2という展開に。その後何とか落ち着いた不来方は、早くも30分に選手交代をしたり打開を図りますが、大阪桐蔭のテンポのいいパス回しに翻弄されシュートを1本も打てずに前半終了。何とか巻き返したい不来方でしたが、後半も開始2分で失点し0‐3。大阪桐蔭は10番MF福原が中盤の低い位置から攻撃を組み立て、左右によくパスを散らしていました。その関係もあり不来方も的が絞れずに大阪桐蔭のパスワークにかなり揺さ振られ、結果として中盤の人数も少なくなりスペースができることも多くなってそこを突かれ失点を重ねてしまったのだと思います。不来方は、やはり3失点目直後に得たPKを外してしまったのも痛かったですね。終わってみれば0‐5と一方的な試合になってしまいました。不来方に思うようにプレーさせなかった大阪桐蔭のパス回しと攻守の切り替えの早さが目立った試合でした。初出場勝利の大阪桐蔭は、2回戦で鹿児島城西と対戦します。しかしこの季節、あったかい部屋でぬくぬくと海外サッカーもいいですが、やっぱ外での高校サッカー観戦もいいものです。この寒い中、オシムさんも観客席で観てました。もう視察ということではないでしょうし、その姿勢には本当に頭が下がります。　　石神