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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2008年11月09日

高校選手権群馬決勝 前橋育英×桐生第一@敷島

foot!
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全国的には見慣れない決勝カードの感もありますが、今年の群馬高校サッカー界はこの2チームが双璧。納得のファイナルとなりました。育英は4-4-2、桐一は3-5-2でスタートしたゲームは5分、菊池翔太(3年・栃木今市中)のクロスに村岡直輝(3年・FC前橋)が飛び込みます。ヘディングはGKに阻まれたものの先に決定機を掴んだのは桐一でしたが、この後は細かいパスワークで中盤を完全に制圧した育英が圧倒的攻勢に。特にボランチに入った六平光成(3年・FC東京U-15深川)は長短のパスを巧みに使い分け、攻撃陣を指揮。12分と18分には素晴らしいスルーパスから決定的なチャンスを創出します。さらに3回の決定機が育英に訪れると、桐一はたまらず何とか中盤を落ち着かせようとボランチを1枚交替。これが功を奏してか、ルーズボールへの反応もよくなり、ようやくボールを回す余裕も出てきました。すると37分、村岡のスルーパスを落合勁輔(3年・FC境)がシュート、GKが弾いた所に糸井康裕(2年・FC前橋)。自分たちの時間帯で少ないチャンスを確実にモノにした桐一が先制点を奪って、前半が終了しました。インターハイはベスト16、全日本ユースはベスト8、今回の選手権ではそれ以上を目標に掲げる育英。ことごとくチャンスを逃し、リードを許してしまいましたが、後半は立ち上がりから一気に牙を剥きます。45分、木村高彰(2年・クマガヤSSC)のクロスから最後は皆川佑介(2年・所沢JY)が決めて同点。さらに1分後、六平のシンプルなフィードから西澤厚志(2年・クマガヤSSC)が浮き球でDFと入れ替わるとGKと1対1に。再三のチャンスを外しまくり、山田耕介監督も「もう替えようと思っていた」というFWが自身7本目のシュートでやっと沈めて2-1。2分間でリードは引っ繰り返りました。「回してばかりだったので後半は裏を突け」(山田監督)と指示を受けた育英に、高過ぎるくらいにまで上げるDFラインの裏を突かれて失点した桐一。それでも「中盤を自由にさせないためには全体をコンパクトに」(桐生第一・小林勉総監督)というスタイルを果敢に貫きます。そして52分にはアバウトなクリアを受けた村岡がDF2人を引きずりながら、独力で素晴らしいゴール。再度同点。決勝にふさわしい激戦になりました。勢いは桐一。55分に五十嵐陣(3年・ザスパ渋川)、58分には村岡と惜しいシーンが続きます。しかし育英が持つ個の強さが発揮されたのは60分、3年間レギュラーを張り続けた佐藤穣(3年・クマガヤSSC)がドリブルで運び、左に流れながらシュートを放つと、ボールはDFに当たりながらGKの頭上を破り、勝ち越し。桐一も必死に抵抗しましたが、77分にはキャプテンの米田賢生(3年・G大阪Y)がダメ押し。最後は盟主の意地を見せ付けた格好で、育英が3連覇を達成しました。「県内では研究され尽くしている。予選は本当に難しい」と苦笑混じりに語った山田監督。個々の質も高く、流麗なパス回しもハイレベル。7年ぶりの国立、そしてその先を決して夢ではないと思います。一方、初の決勝進出を果たした桐一。敗れたとはいえ大健闘でした。「周りが認めてくれるようなサッカーができた。次は決勝で勝てるようなチームを作りたい」と小林総監督も納得の様子。今年は関東プリンスで経験を積み、選手権予選は準優勝。これから桐生第一という名前にも注目してみて下さい。写真は試合前に組まれた育英の円陣。部員多過ぎ!   AD土屋




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