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このブログについて
2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
J2初年度からのリーグ加盟。創設メンバーだったライバルクラブは次々と憧れの舞台へ挑戦する切符を掴み取り、気付けば10年の月日が流れました。1つの節目を迎えたモンテディオ山形にとって、最もJ1に近づいた日は今日と言っても過言ではないでしょう。11月23日、13時4分、積年の願いを成就させるための90分間はキックオフされました。気温7.6度、芝も水を含んだスリッピーな状態。「寒さに対応しきれず、ピッチにてこずった部分はある」と豊田陽平が語った通り、立ち上がりの15分は双方慎重なプレーを選択し、非常に動きの少ない展開の中、「これだけ注目されることを楽しんでやろうと」(熊本・池谷友良監督)送り出された熊本が、徐々にペースを握ります。キーになったのは中盤の枚数。4-3-3を敷く熊本の中盤はアンカー1枚の逆三角形で、山形も前の2枚にはダブルボランチが対応しましたが、アンカーにプレスバックするはずのFW2枚は「前半ボールが収まらなかった」(山形・小林伸二監督)ことでゲームの流れに乗り切れず、プレスバックも中途半端に。さらに「縦パスへのアプローチができず、ブロックで守ってしまい、CBとボランチのギャップを自由に使われ」(小林監督)ショートパスを繋がれるシーンが目立ちます。18分には右サイドを崩され、中山がヒールで放ったシュートは何とかGK清水がセーブ。熊本がまずは決定的なシーンを創りました。さて、なかなか攻め手を見い出だせない山形でしたが、飛び道具とも言える“石川のクロスから豊田の頭”がようやく29分に発動します。しかしボールはクロスバーに跳ね返され、スタジアムは溜め息。これが前半唯一の決定機となった山形は、「自分たちの考えた中で進められた」(池谷監督)熊本に主導権を握られたままの45分を強いられました。ホームゲームで勝てば昇格、「プレッシャーはないかと言えばあった」(山形・レオナルド)チームもようやくハーフタイムを経ると持ち直します。53分には馬場のクロスを長谷川。ゴールはオフサイドで取り消されたものの、ようやく攻撃にも幅が見られるように。ところがそんな矢先、ゴールは熊本に記録されました。64分、相手CKのこぼれ球からカウンター。木島が思い切りよく放ったシュートはGK正面を突くも、なんと清水はトンネル。「凄い速いボールでブレ球」(清水)ながら「準備不足。何とかしなきゃいけなかった」(同)と反省する痛恨のミス。これで山形は2点が必要になりました。小林監督は秋葉と宮崎を相次いで投入、さらに70分には熊本の市村が2枚目のイエローカードで退場に。ゲームの流れはホームチームへと傾きかけます。それでも「サイドの徹底ができず、みんな中に入ってしまった」(小林監督)ことで、高さを生かし切ることもできずじまい。88分、やっと宮本のクロスを豊田がダイビングヘッドで叩き込んで同点に追い付くと、13018人が見つめるスタジアムは逆転への雰囲気が震えるほどに充満しましたが、レオナルドを前線に上げた4分の追加タイムでも可能性を感じさせるクロスは入らず終了のホイッスル。ひとまず悲願達成は次節以降へおあずけとなりました。率直に言うと、これで8戦負けなしとなった熊本の出来がよかったと思います。中盤での構成力でも相手を上回り、10人での時間帯も全体のラインを下げすぎることなく、パワープレーをうまくいなし続けました。池谷監督の「ここに来てだんだん力がついてきたかな」という言葉も頷けます。さて、なんとか勝ち点1を拾った山形。やはり「サイドからやればチャンスはあったかな」(豊田)「サイドに行ってもやりきれないシーンがあった」(長谷川)と2トップが口を揃えたように、サイドの機能不全が響きました。普段は高性能を誇る石川でさえ、クロスは大半がミスに。やはりいつも通りとはいかなかったようです。それでもまだ残り2試合で3位と5ポイント差は圧倒的有利。「次が最後だという気持ちで締め括る」とはレオナルド。“次”は30日、アウェイの愛媛戦。10年目のプロポーズは果たして“次”で叶うのでしょうか。写真は新幹線の車窓から。 AD土屋
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