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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2008年11月03日

天皇杯4回戦 川崎×山形@等々力

foot!
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先制点は9分、山形。時間帯もゴールを記録したチームも意外な形での幕開け。これでゲームが面白くなったはずだったのですが、川崎の高畠勉監督は「立ち上がりは致し方ない」と余裕の構え。徐々に両者の差は明らかになっていきました。J2ではなかなか対峙できないレベルを持つ、ジュニーニョ、レナチーニョ、ヴィトール・ジュニオールのブラジル人トリオに、チョンテセという強力な川崎アタッカー陣。「マークをボカすと勝負されるし、プレッシャーをかけるとワンタッチではたかれる」(山形・小林伸二監督)中で、少しずつ後手を踏み始めると、川崎の勢いは増す一方。19分にはジュニーニョのクロスを「1失点目は自分のミスから」と言う谷口が頭でねじ込み、早くも同点となりました。序盤はまだ長いボールでリチェーリを走らせ、相手DFラインを押し下げようとしていた山形も、間断なく押し寄せる川崎のアタックに付いていくのが精一杯に。25分以降に5度迎えた決定的なピンチは何とか凌ぎましたが、6回目で決壊。「サイドにボールが入った時に、クロスに4枚5枚入ってくる」(小林監督)川崎の本領発揮。左サイド、ジュ二ーニョからの折り返しに何枚も飛び込んできた中、合わせたのはヴィトール・ジュニオール。右サイドの北村を替えようか迷っていた矢先に、そのサイドを崩されての逆転弾。これで山形はかなり厳しくなってしまいました。後半も「寄せるまでいかなかった」(山形・佐藤健太郎)川崎の攻勢は継続。56分には、レオナルドの緩慢なキープを奪い取ったジュニーニョのクロスにレナチーニョ。3-1となり、大勢はこの時点で決しました。中村が「ウチの持ってる力をそのまま出せれば点は取れると思っていた」と語った通り、現状ではJ1のチームでも川崎の攻撃を無傷でやり過ごせる所はほとんどないでしょう。チャンスの数から考えればゴールこそ少ないジュニーニョも、左サイドからのクロスはかなりの確率で中央へピンポイントで送っており、今日も3アシストを記録したようにこれが今の川崎にとって最も可能性の高い得点パターンとなっています。どうしても全体が前へ前へというスタイルと、4-3-3というシステム上、中盤とサイドがかなり空いてしまう弊害もありますが、それを補い得る攻撃の好調さはこれからのJ1優勝争いに向けて、間違いなく大きなアドバンテージになりそうです。さて、先制の場面は「CK時に川崎はゾーンかマンツーマンかはっきりしない所があるので、リスタートについてはかなり可能性がある」(小林監督)と狙い通りだったものの、結果的には「メンタル的にも技術的にもかなり差を感じた」(同)中で完敗を喫した山形。強烈な個の力に屈した格好になりましたが、現在の力関係を考慮すれば納得せざるを得ない敗戦でしょう。「(J2と比べて)トラップした後が速い。体が強いので負けちゃうシーンが多かった。来年は同じようなレベルでやりたいのでレベルアップしていきたい」と前線で体を張った長谷川。来シーズン、川崎に同じディビジョンでリベンジを果たすには、残された4試合のリーグ戦でゴールから遠ざかっている彼の爆発は不可欠です。   AD土屋




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