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このブログについて

2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2008年10月11日

高円宮杯準決勝 作陽高×浦和ユース@国立

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浦和の流動的な3トップは変幻自在。特に高橋峻希(3年)と原口元気(2年)は左右を頻繁に入れ替え、ゾーンで対応する作陽DFを翻弄します。先制点は13分、山田直輝(3年)がペナルティエリアやや外でうまく左に持ち出し、そのまま左足で左スミへ。ゴールラッシュすら感じさせるような滑り出しとなりました。その後もショートパスを巧みに繋ぐ浦和が主導権。作陽は4-2-3-1の3がなかなかボールに絡めず、縦への厳しいボールばかりになってしまいます。そんな中で29分、CKのチャンス、亀井拓実(3年)のボールはフリーで飛び込んだ木下淑晶(3年)へ。これはわずかに合わなかったものの、1分後に再び得たCK、亀井のキックは木下の頭にドンピシャ。意外な、しかしおそらく最もこのゲームでは可能性の高かった形で、同点に追い付きました。それでも前半のシュート数は浦和9に対して作陽が2。数字そのままの展開が予想される中で後半が始まると、やはり序盤は浦和が流れを継続させていましたが、徐々に様相が変化していきます。キーになったのは中盤の活動量。ここで劣った浦和はプレスをかけ切れなくなり、勝った作陽はセカンドボールもことごとく収め、ボランチの亀井と1トップ下の佐藤龍希(3年)を中心に、いい形を創り始めます。71分には佐藤の巧みなパスから途中出場の村上綾(3年)が狙うも、飛び出した浦和GK柴田大地(3年)に阻まれ、逆転とはいかず。浦和はあれだけ回っていたショートパスが影を潜め、高橋と原口のドリブルも空転。流れは一変しました。90分では決着が付かず、延長に突入。もはやどちらにも十分勝利するチャンスがある中、最後に底力を見せ付けたのは浦和。PK戦まで残り5分、右サイドで石沢哲也(2年)のドリブルがこぼれたボールにいち早く反応したのは原口。浮き球を左足ダイレクトで叩くと、一直線の軌道が描かれ左スミへ。最後は個の力が爆発し、浦和が悲願の決勝進出を果たす結果となりました。高体連所属では唯一ベスト4に残った作陽。最後の最後で決壊したとはいえ、個人技に優れる相手に対して素晴らしい集中力を見せてくれました。ただ、攻撃面では110分間でシュート4本。結果論ですが、勝ち越されてからシフトしたボランチの亀井を1列上げる決断が、もう少し早かったら攻撃に厚みが出ていたかもしれません。浦和は60分以降パタッと足が止まってしまいました。今日の相手がやや攻め手を欠いたことに助けられましたが、後半の出来は負けゲームのそれ。やはり流れを掴んだ時間帯に複数ゴールをキッチリ奪うことが求められます。志向しているスタイルは突出しているので、それをどこまで続けられるかを、決勝では注目して見てみたいと思います。   AD土屋




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