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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2008年10月05日

J1第28節 千葉×浦和@フクアリ

foot!
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現在のチーム状況だけを考えれば、リーグの中でもトップクラスの好調さを維持する千葉。その勢いは、難敵浦和を相手にしてもいきなり全開。なんと開始20秒で、谷澤のスルーパスから完璧に闘利王の裏を取った深井がワンタッチでゴール右スミに流し込み、先制点を奪います。意外な幕開けに沸き立つフクアリ。しかし、エジミウソンの鋭いチェイスから奪ったボールを、闘利王が名誉挽回となるFW顔負けのゴールを決めたのが8分。序盤から動きの激しいゲームになりました。球際で上回っていたのは千葉。「ズルズル下がって、ゴール前に来られるシーンをなるべく作らないように」(千葉・巻誠一郎)と、中盤より前から厳しいプレス。さらに谷澤、深井がよくボールを収め、積極的な仕掛けからサイドを制圧。浦和と互角の攻防を繰り広げます。26分にはCKから青木良太のヘディングが右ポストを叩き、44分には工藤のクロスを巻がヘディングするも、再び右ポスト直撃。生かせなかったとはいえ、チャンスを確実に決定機へと結び付ける高い集中力を見せました。対する浦和は前半放った6本のシュート中、4本が闘利王だったことからもわかるように明確な形はなく、頼みの両WBも押し込まれる時間が長いためにチャンスはセットプレーばかり。1対1のままで前半は終了しました。「今日は俺たちの日だ。相手より強いメンタルを見せろ」(千葉・アレックス・ミラー監督)「今日はサッカーの勝負じゃない。メンタルの勝負になる。強い気持ちを持って戦っていこう」(浦和・ゲルト・エンゲルス監督)と共にメンタルを強調されて入った後半。ここで輝いたのは、鹿島で“勝者のメンタル”を叩き込まれた小柄な救世主でした。57分、工藤、ミシェウと繋がったボールを受けたのは深井。「トラップしたら敵がいて、それをかわそうとしたら前が空いた」とは本人。トラップから華麗なルーレットでDFを置き去り、素早く左足のトーキックで振り抜いたボールは、サポーターで黄色に染め尽くされたサイドのゴールネットに突き刺さる勝ち越し弾。スペシャルな一撃がフクアリを揺さ振ります。たまらず浦和は鈴木に替えて梅崎を投入して、1ボランチ2シャドーにシフトしますが、直後には信じられない光景が。都築の短いゴールキックを、坪井がまさかのトラップミス。巻が拾って、素早く中へ送ると、ミシェウは目の前に立ちはだかるDFに構わずノーステップでシュート。これが左スミに飛び込み3点目。千葉が2点のアドバンテージを得ることになります。いよいよ追い詰められた浦和は、闘利王を最前線へ上げて4-4-2に布陣を変更しましたが、実際はポジションレスでパワープレーへ。これで後半開始から入っていた永井はサイドからのクロス要員となって持ち味は消え、梅崎もドリブルの機会を失い、持ち味が消えたと。「向こうが取ってくるロングボールの戦術はわかっていた」(ミラー監督)中でも、ロングボールから1点返したのはさすがでしたが、千葉の集中は最後まで持続。とうとう浦和でさえも撃破し、驚異の5連勝をホーム・フクアリで達成しました。これでゲーム終了時点では暫定14位にまで浮上した千葉。殊勲の深井も「僕が来てから悪い雰囲気は感じていない」と手応えを語り、巻は「チーム内での競争も激しい」と好循環を強調しました。「よくやってくれたが、明日からまた新しい日が始まる」と言うミラー監督。今の勢いはそう簡単に衰えそうにはありません。逆に3戦勝ちなしとなった浦和。「自分のやらなきゃいけないこと、役割を理解してほしい」と語ったエンゲルス監督の想いは、チームに伝わっているでしょうか。見えてこない攻撃の形、ありえないミスの連鎖、意図の掴みづらい交替策。「はっきり言ってもっといいサッカーができる」(エンゲルス監督)のであれば、それができていないのは果たしてどこに責任があるからなのでしょうか。問題はそう簡単ではないような気がします。   AD土屋




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