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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2008年09月07日

JFL後期第9節 栃木SC×カターレ富山@足利市陸

foot!
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昨日の試合とは対照的に、“準加盟ダービー”とマッチデイプログラムにも銘打たれた通り、Jリーグ昇格を最大の目標とする栃木SCとカターレ富山の一戦。昨日暫定2位となった栃木ですが、4位以内という成績面での昇格条件を考えれば、勝ち点差を考慮する対象は5位。その5位が富山という訳です。現在2連敗、楚輪博監督も選手に「もう次がないね。一戦一戦がトーナメントだ」と伝えたという富山。しかし強豪相手に、序盤からペースを握ります。鍵になったのは、攻撃的な中盤の上園和明と朝日大輔。CBとダブルボランチで形成する4枚のブロックが今季初めての組み合わせになる栃木のゾーン間へと巧みに侵入。ボールタッチも多く、チャンスを作ります。加えて平均身長で約3センチ低い富山は、セットプレーも多彩。簡単に放り込みはせず、クイックでフリーの味方を使って惜しいシーンを連発。ボールを持たれてファウル、集中が欠けてセットプレーからピンチ、と栃木はやや悪循環に陥っているように見えました。すると、やはり先制は富山。32分、右サイドで渡辺誠がタメてタメて絶妙の縦パス、これを後方から走り込んだ朝日がDFに走り勝ち、左スミへ沈めるファインゴール。「1人1人が前を向いてそれを追い越そうと」(楚輪監督)いうコンセプトを見事に体現して、先手を取りました。さて、前半途中から稲光が空を走る危険な雰囲気の中、ハーフタイムに入ると凄まじい豪雨に見舞われた足利。やむなく後半開始は延期され、結局45分間の中断に。ようやく再開された後半立ち上がりは、栃木が42分に左サイドへ送り込まれた稲葉を使って攻勢。スリッピーなピッチが技術の高さを後押し、左右両サイドへとボールを回して、チャンスを窺います。それでも、クロスと中央の呼吸が合わない内に再び流れは富山へ。64分と68分の決定的なピンチは栃木GK小針清充がファインセーブで凌ぎますが、69分には懸案に見えたFKから長谷川満が頭で合わせて0ー2。栃木は非常に厳しくなりました。78分、向慎一のCKを照井篤がヘディング。これを横山聡が気持ちで押し込み、1点差までは迫ります。ただ、前線に松田正俊と坂本勇一と高い2枚を配した栃木はハイボールを増やすものの、なかなか競り勝てない上にセカンドも拾えず、逆に富山のシンプルなカウンターが何度も炸裂する展開に。そして追加タイムの4分もゴールは生まれず、富山が接戦をモノにして昇格争いに踏み止まりました。栃木は佐藤悠介の出場停止が響いた格好ですか。中盤でボールの収まり所が見つからず、バタバタしたまま奪われた先制点を最後まで引きずってしまったように感じます。なんとこれで5戦勝ちなし。1ヵ月弱ある中断期間に柱谷監督がどうチームを立て直すか、栃木に今シーズン最大の試練が訪れています。今日の勝利で4位以内が再び見えてきた富山。得点こそありませんでしたが、FWの石田英之はスピードを生かして何度もゴールに迫る活躍が目に付きました。中断明けに横河武蔵野、Hondaと続く連戦がキモ。「これからはもうサバイバル。1つ1つの試合がJリーグに上がるという使命」と楚輪監督。富山の今後も要注目です。  AD土屋




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