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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2008年09月27日

J2第38節 湘南×甲府@平塚

foot!
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前節の仙台戦は最後の最後で失点を喫して敗れた湘南。今日の相手はここ9試合で5勝4分け、凄まじい勢いで上位を猛追している甲府です。湘南はもとより、甲府からも多数のサポーターが詰め掛けたゲームは開始2分で秋本と石原が激しく競り合い、いきなり数分間中断するなどヒートアップ気味。また、甲府の安間貴義監督が「前半レフェリーの笛に熱くなって集中力を欠いた」と話したように、主審が笛を吹いて流れを止めるシーンが多過ぎて、両チーム共に判定にイライラするシーンが目立ちます。しかし、ゲーム自体は非常に攻守の切り替えの速い、引き締まった展開に。そんな中でも、より守から攻への切り替えで優った甲府がペースを握ります。特にシーズン途中加入ながら、完全にフィットした「スペシャルな2人」(湘南・斉藤俊秀)、サーレスとマラニョンに大西を加えた3トップは流動的に動き回り、ボールを引き出します。これに湘南は、相手の3トップに「対応できると思っていた」(湘南・菅野将晃監督)いつも通りの4バックで臨み、「しっかりと相手を目の前に置いて」(斉藤)、なかなか決定機までは創らせません。すると38分に先制点が生まれます。加藤がFKを素早く鈴木伸に付けるとクロス、甲府GK阿部のパンチングが小さくなった所にいたのは石原。無人のゴールにうまく流し込む技ありのヘディング。エースの今シーズン17点目で、劣勢だった湘南が先手を取りました。ハーフタイム、甲府の安間監督は判定にナーバスな選手たちに「後半はとにかくプレーしろ」と指示。ゲームへの集中を促します。迎えた後半も甲府ペースは変わらず。3トップのワイドと、SBが厚みのある攻撃でサイドの主導権を握り、湘南は自陣に押し込まれる時間が続く展開。68分には大西が左サイドから持ち出してシュートを放つもGKがセーブ、さらに石原のクロスからマラニョンが頭で狙ったボールはわずかにクロスバーの上へ。76分には右サイドで甲府らしい数本繋がったダイレクトパスから大西がフリーで抜け出しましたが、またもやシュートはバーを越え、1点が入りません。負けると奇跡の逆転昇格の可能性が限りなくゼロになる甲府は、4トップ気味ではなく完全な4トップで総攻撃へ。さらに終盤は秋本まで前線へ上げて3-2-5でパワープレーに打って出ますが、菅野監督も「シンプルなクロスに対しては跳ね返せる」と絶大な信頼を置く、ジャーンと斉藤のCBコンビを中心にシャットアウト。湘南が逃げ切り、2位争いにとっても大きな勝ち点3を手中に収めました。今日のゲームが「我々の流れにハマらなかった」(菅野監督)のは確か。それでも「引き分けでもOKと思っていた」とは斉藤。今の湘南には試合の流れを読んで、そのシチュエーションでベストを尽くせる選手が多い気がします。これで勝ち点では遂に山形と並んで59。J1昇格への道はいよいよ最後の直線へと差し掛かっています。   AD土屋




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