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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2008年09月14日

J2第35節 湘南×横浜FC@平塚

foot!
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前節終了時で3位。「昨年の第4クールは負けると厳しい際の戦い。今年はまだまだ背中が見える。追う立場の今は瀬戸際ではない」と菅野将晃監督が評する現在の湘南。石原、斉藤と攻守の要を欠いた今日のゲームでも、この順位にいる意味をしっかりと結果に反映させました。展開自体は、「ほとんどの時間帯でリズムを作って戦えた」(横浜FC・都並敏史監督)「なかなか自分たちがゲームを支配できなかった」(菅野監督)と両監督の言葉通り、横浜FCがボールをキープする時間が長いものに。湘南は石原の出場停止で原と阿部の2トップで臨みましたが、共にスペースを狙うタイプの2人をうまく生かせず、なかなか攻め手が見い出せません。ただ、それは中盤でボールこそ回っていた横浜FCも同じ。シュート数が前半は両チーム合わせて3本というのが、45分間の流れを象徴していました。さらにリズムを掴めない湘南は、前半終了間際にジャーンが相手との接触で負傷退場。ボランチの田村をCBに下げて永田投入を余儀なくされます。しかし、ハーフタイムを挟むと攻勢に出たのは湘南でした。キーマンは後半開始から阿部と交替したトゥット。「横浜FCのDFが背後へとケアを非常にしていて、バイタルが空いてたのに使えなかった。なので入れるべき所に入れてトゥットが収める」と菅野監督も明確な指示を出し、これが奏功。トゥットを絡めてチャンスを生みだし始めます。すると61分、トゥットとのワンツーから抜け出した加藤望がエリア内で倒され、PK。トゥットは冷静に左スミへ沈め、チーム4本目のシュートでホームチームがアドバンテージを得ました。トゥットはこれで3戦連発。まさに“助っ人”の名に恥じない活躍ですね。ビハインドを負った都並監督は、ここから池元、チョヨンチョルと2人のFWをいずれもサイドハーフと交替。実質4トップ気味で勝負に出ます。が、「キープしているが多くのチャンスを作れない」(都並監督)のが横浜FCの現状。根占が放った2本のミドルは可能性を感じさせたものの、エリア内からは打たせてもらえず。追加タイムに訪れた池元の決定的なボレーも、山口が頭で弾き出し万事休す。総シュート数、湘南5本、横浜FC6本というゲームは、個々のやるべき役割の浸透度で勝る湘南が、2位の山形追撃に向けて大きな勝利を得る結果になりました。昨年の経験を見事なまでに消化して、昇格を現実的な視野に捉えている湘南。例えば、前半終了間際からCBへとポジションを移した田村は、ラインコントロールもパーフェクト。スピードのある2トップにもよく対応。完封勝利の立役者は彼だったと思います。例えばトゥットは、3人の交替枠を使い切ってから足を引きずり出し、ほとんど動けなくなります。しかし、残り数分の所でキッチリコーナー付近でボールキープを遂行。30秒近い時間を消費させました。交替選手という意味、田村や臼井のような複数ポジションをこなすという意味、両面での選手層の厚さ、与えられた役割への理解度の高さ、そしてその駒を的確に用いる指揮官の采配。「こういう勝ち方ができるというのは今シーズンを象徴するゲーム。我々らしい勝ち方」と菅野監督。なんと7月9日から2ヵ月以上、10試合無敗を続けている湘南が、最後の最後まで昇格争いに絡んでいくのは間違いなさそうです。   AD土屋




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