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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2008年09月07日

J2第34節 草津×山形@正田スタ

foot!
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山形のファーストシュートは19分、草津のそれは35分。「なかなか前半単調過ぎて」(山形・小林伸二監督)とはどちらにもあてはまる話。状況は違えど共に勝ち点3を奪いたい思惑が、やや前半を膠着した展開にした感は否めません。草津は左のSBに「高さ対策」(草津・植木繁晴監督)として尾本を起用。「攻撃はいいからディフェンスでキッチリ仕事してくれればいい」(同)と、ある程度守備に軸足を置いた戦い方を選択します。山形も豊田と長谷川の長身2トップを起用しましたが、「スペースなのか人なのかの精度が悪くて」(小林監督)、前ではボールを溜める時間がなく、簡単に跳ね返されてしまいます。頼みの左サイドも草津の熊林とチェソンヨンにうまく消され、いわゆる決定的なシーンは一度もないまま、45分は終了していきました。後半も流れは変わらず時間ばかりが経過していきますが、「前で収まらないので後ろが絡めない」と小林監督は60分に決断。豊田を諦め宮崎を右MFとして投入し、北村をFWに上げました。ここから山形は宮崎が豊富な動き出しからボールを引き出し、攻撃が活性化され始めます。そして69分には最大のチャンス。左サイドを抜け出した宮崎が最高の折り返しを中央へ。しかし至近距離からの宮沢のシュートは草津GK本田の両手に吸い込まれ、ゴールなりません。逆に草津の勝負所は79分、「なかなか点の取れる雰囲気ではなかった」(植木監督)状況を打破するため、尾本に替わって寺田がそのまま左SBとして投入されます。山形がややワンボランチ気味にしたこともあって、サイドのスペースは草津がより有効に利用。寺田も期待に応えて、積極的な仕掛けを連発。ラスト10分はなかなか見応えのある攻防となりました。81分にはまたも宮崎が素晴らしいクロス、長谷川のヘッドは体が流れてGK正面へ。85分、ゴールほぼ正面のFKから石川が狙うも枠のわずかに右側へ。そして正田醤油スタジアムが一番沸いたのは、追加タイムも3分を過ぎたラストプレー。熊林のクロスを都倉が高い打点から頭で叩きます。しかし、ボールはクロスバーに当たり、ポストをなめて枠外へ。最後の最後でホームチームに見せ場が訪れましたが、結局スコアレスドローという結果になりました。「最後に決定的なピンチがあったのでホッとしている。そういうイメージとしても勝ち点1取れたという感じ」とは小林監督。アウェイで堅実に挙げた勝ち点1は残り試合を考えても決してネガティブなものではないでしょう。一方の植木監督は「引き分けは残念だか最低限の結果は出た。最後まで昇格争いをしたいという気持ちを出してくれた」と評価。2位を相手にドローは勝ち点計算的にも及第点でしょうか。「(昇格争いの)充実感は感じていると思う」(植木監督)選手たちが毎回やってくる崖っぷちの緊張感をどこまで維持できるのか。草津にとって未知なる領域でのフライトはまだまだ続きます。   AD土屋




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