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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2008年09月20日

J1第25節 柏×鹿島@日立台

foot!
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リーグ戦7試合未勝利で3連敗中。気付けば降格圏の16位磐田とも6ポイント差しかなくなった柏。危機的状況とも言える中で石崎信弘監督は、「李がケガしてトップ下がいないのと、ポポを生かすため」に4ー4ー2を選択し、難敵・鹿島に向かいます。序盤から圧倒的にペースを掴んだのはアウェイの鹿島。ほぼマッチアップする形の中盤で、自在にボールを回しながらチャンスを窺い、実際6分、13分と惜しいシーンを創出します。しかし、試合の流れは意外なキッカケでガラリと変化。18分、鹿島のキャプテン小笠原が負傷退場すると、シュートすら打てなかった柏が突如として攻勢に。そして22分、栗澤が長い距離をドリブルで運び、フランサへ。そこに飛び込んできたポポへと、魔術師は柔らかいラストパス。なんとファーストシュートが先制ゴール。ポポの開幕戦以来となる一発で、意外にも柏がリードを奪いました。その後も変わった流れは継続。「なかなかボランチのラインから前にボールが出ていかない」(鹿島・岩政大樹)鹿島はサイドへとボールを付けられずに、ミスからカウンターを浴びるシーンが散見。横並びの2トップに入ったフランサが、この時間帯にやや低い位置でボールに多く触ってゲームメイクをし始めたのも、柏ペースの一因だったでしょうか。最後の5分間と追加タイムは鹿島が何度かセットプレーなどで反撃しますが、スコアは動かず。前半をトータルで見ると妥当な結果で、45分が終わりました。迎えた後半、49分には田代のパスから抜け出したマルキーニョスがエリア内で倒されるもノーホイッスル。55分、左サイドをえぐったマルキーニョスのクロスは、田代とわずかに合わず。2トップの連携も良好で、攻撃的MFの野沢とマルシーニョが中央でボールに関与し出した鹿島が徐々にホームチームを押し込み続ける流れに。石崎監督もたまらず、疲れの見えたアレックスと栗澤に替えて杉山と菅沼を投入。ラスト15分を引き締めて、試合をクローズしに入ります。攻めながらもゴールが遠い鹿島。優勝を狙う上では「大事じゃない試合は1試合もない」(鹿島・中後雅喜)状況で、オリベイラ監督も興梠と佐々木、2人のFWを送り込んで、勝利への執念を感じる采配。終盤はとにかく鹿島が攻め続ける時間が続きます。そして終了間際にも意外な形。88分、佐々木の突破に古賀が繰り出したタックルは難しい判定でしたが、岡田正義主審が指し示したのはペナルティスポット。土壇場で鹿島がPK獲得。キッカーを任された目下のリーグ得点王は、左上スミにズドン。「やはりサッカーは90分。とても残念なゲーム」(石崎監督)「今日のチームの出来で言えば仕方ない」(岩政)と、ドローとはいえ対照的な勝ち点1を分け合う格好になりました。泥沼の8戦勝ちなしとなった柏。結果論ですが、後半の特に終盤はかなり押し込まれる時間が長かった中、フランサはともかく、ポポもかなり疲弊して、相手のDFラインにプレスがまったくかからなくなっていました。どちらかに替えて菅沼か大津を投入し、前から追わせつつカウンターの先鋒に据えていてもよかったような気がします。このドローはかなりダメージが残りそうな雰囲気。G大阪、川崎と続く2試合に連敗するようなことがあれば、危険ゾーンも現実味を帯びてくるかもしれませんね。結果として勝ち点1を奪った鹿島。「勝ち点1でも積み上げないと上に離されるので」と中後。小笠原退場後はバタついたものの、修正の速さは見事でした。水曜にACLを戦って迎えた中2日のゲームで最低限の成果を得る辺りに、チームの総合力を見た気がします。   AD土屋




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