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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2008年09月13日

J1第24節 浦和×大分@埼スタ

foot!
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今や希少とも言うべき3‐5‐2をここ数シーズン堅持している両チームの一戦。25失点は少ない方からリーグ3位の浦和と、16失点で圧倒的なリーグ最小失点の大分となれば、ロースコアになるのは自明の理。ゆえに先制点の持つ意味がおそらく通常より大きいゲームは、探り合うような入り方になります。浦和は永井が左に、ポンテが右に開くような3トップ気味の布陣でスタートしましたが、やや高原との距離も遠く噛み合わない印象。「前半はゲームの主導権を握るためにもボールを繋ぐ」(大分・シャムスカ監督)大分もなかなか前までボールを運べず、共に5バックに近い形になるリスクを避けた展開が続きます。少しゲームが動いたのは30分過ぎ。シャムスカ監督も「予想外だったのは浦和が前半の途中でラインを高く押し上げてプレスをかけてきたこと」と会見で語っていましたが、この時間から最終ラインの坪井、闘利王、堀之内も高い位置取りから前方へとオーバーラップすることが増え、浦和が押し込みます。しかし何本か放ったシュートも枠を捉えず。大分も42分には金崎が高い位置でボールを奪い、フリーの森島へラストパスを送りますが、シュートはGK正面。予想通りの堅い前半は0ー0で終了しました。迎えた後半、浦和が高原、永井の2トップ、その下にポンテと布陣を変えると逆にサイドでうまく数的優位を作った大分ペースに。特に右サイドの高橋はボールを呼び込むと積極的な仕掛けで攻撃を活性化していきます。すると67分にはビッグチャンス。ウェズレイが右から蹴ったFKはニアの森島にドンピシャで合いますが、ボールは左のポスト直撃。スコアは動きません。リズムの悪い中、エンゲルス監督は「ケガ明けで90分やるのは難しい。ここがタイミング」と判断し、ポンテを下げて山田を投入。トリプルボランチにシフトします。その直後に決定機。75分、相馬の素晴らしいサイドチェンジを受けた平川が、高原とのワンツーからシュート。が、ここは西川がファインセーブ。均衡は破れません。81分には闘利王との接触で、西川が負傷退場を余儀なくされるハプニングもあったものの、両チームの集中は途切れず、スコアレスのまま5分の追加タイムへ。最後は2度のチャンスが大分に。1度目は鈴木のFK、2度目はCKの流れからウェズレイ。しかしそれぞれ都築とクロスバーに阻まれ、ゴールならず。勝ち点1ずつを分け合う格好になりました。敵地埼スタでドローという結果を得た大分。「ゲーム内容もほぼ互角。今日の勝ち点1は非常に意味のある勝ち点1」とシャムスカ監督が語ったように、ほとんど決定的なピンチもなく、浦和をゼロに抑えた守備陣はやはり堅かったですね。中でもエジミウソン、ホベルトのダブルボランチは今日も厚いフィルターを中盤にかけてました。ただ、ゴールの予感に乏しかったのも否めません。セットプレーで1点奪って守り切るというのが、上位との対戦では現実的な気がします。さて、エンゲルス監督は「(ドローという)結果に対しては100点じゃない」と語りましたが、試合後ゴール裏のサポーターが拍手を送るかブーイングを送るか迷っていたように、評価の難しい勝ち点1ですね。ただ勝ちに行くなら85分のエジミウソン、88分の梅崎投入はかなりタイミング遅いでしょう。内容を見ても、よしとすべき結果だったのではないでしょうか。   AD土屋




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