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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2008年07月17日

J1第17節 川崎×清水@等々力

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開幕前は共に優勝候補にも挙げられていた川崎と清水。前者は9位、後者に至っては15位となかなか波に乗れません。特に清水は今日もツートップに負傷明けの矢島と岡崎を並べるなど、前線の組み合わせには苦労している様子。そんなチーム状況に、中4日でのゲームという条件も相まってか、両チームとも動きに重さが目立ちます。そんな中、先制ゴールは意外と早く15分に。兵働のクロスをややトラップミスした矢島でしたが、浮き球を強引にボレー。身体能力の高さを見せ付け、清水がリードを奪いました。その後もお互いに主導権を握れず膠着した展開になりましたが、一つの要因としては大橋と枝村、両ツートップ下にボールがほとんど入らなかったことが挙げられるでしょうか。それはそのままFWまでボールを運べないことにも直結。清水は縦へ付けるというより裏へのボールが多く、そのまま抜けてしまうシーンが目立ち、川崎は縦のコースを伊東やCBにうまく潰されると。ディテールは違えど根本的には似たような理由で、双方決定機を作れないまま45分が終わりました。後半に入ると、川崎の高畠勉監督はメンバーは変えずに3-5-2から4-4-2へシフト。すると序盤こそ兵働の散らしから清水にやや押されましたが、大橋と田坂を交替させて、中盤のワイドによりサイド色の強いアタッカーを揃えた事で攻勢を強めると、右SBにスライドした井川が惜しいミドルを2本放つなど、徐々に「サイドを起点に崩して」(高畠監督)川崎ペースで推移していきます。ハーフタイムにアクシデントで岡崎を下げざるを得なかった長谷川健太監督にとっては、68分で兵働も足に痛みを感じて本田と交替。中盤も本田と伊東をボランチに並べたボックスでマッチアップさせますが後手に回った感は否めず、「チームとしてのパワーが失われてしまった」(長谷川監督)格好になりました。73分、高畠監督は村上を下げて黒津を投入。山岸を左SBに落とし、3トップで勝負に出ます。するとその黒津の仕掛けから得た75分のCK。こぼれを田坂が拾ってジュニーニョが中へ。ニアで伊藤が潰れると無人のゴールへ谷口がプッシュ、ゲームは振り出しに戻りました。もはや流れは完全に川崎。80分に長谷川監督が矢島と藤本の交替で4-4-1-1にしたのも消極的に見えました。そして等々力歓喜の瞬間は88分。中途半端なバウンドのルーズボール、「難しい判断だった」と振り返った市川がボールを弾ませるとジュニーニョが狡猾にキープして素早く山岸へ。シュート性のクロスは西部もよく弾きましたが、詰めていたのはまたも谷口。「2つとも凄い簡単なゴール」と本人は言うものの、驚異的な谷口の得点感覚で川崎が劇的な逆転勝利を収めました。試合後、長谷川監督は不運な形で切った2枚を含む交替カードを「なかなか思うように入っていけなかったので、両SBの疲労に繋がってしまった」と分析。「市川は責められない」と語りました。勝った川崎も3トップの左に出てからは躍動し始めましたが、それまではジュニーニョがほとんど沈黙。もっと確実かつ安定して勝利を手に入れるには、絶対的なエースを生かす方策をシステムチェンジも含めて検討する必要性があるかもしれません。   AD土屋




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