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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2008年07月06日

J1第15節 柏×G大阪@日立台

foot!
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開始20秒で早くも蔵川がゴールに迫った時には、浦和を倒したそのままの勢いを感じましたが、柏が前半迎えた決定機はこれが最後。ここからはG大阪が一方的に攻めまくる展開に。この要因は2つあったと思います。1つは、ビルドアップの段階で柏にミスが多過ぎた事。特に蔵川と鎌田は、それほどプレスが厳しくないシーンでもパスミスを連発。フランサにもほとんどボールが入らず、攻撃のリズムができませんでした。あと1つは、柏の4-1-4-1という布陣。山根の1ボランチに鎌田を一列前で使ったのですが、「二川とルーカスがかなり中へ入ってきて数的不利になった」(柏・石崎信弘監督)ことで、ピンチの連続。ただでさえ技術が高く、中盤でダイレクトパスがどんどん回るG大阪に自由にやらせてはあまりに危険。少なくとも前半だけで6回は決定的なシーンを作られています。結果、2回のクロスバーと菅野のファインセーブなどで失点は免れましたが、1点でも入っていたら大差が付いてもおかしくない内容。G大阪の西野朗監督が「フィニッシュに課題が残った」と嘆くのもわかります。通常のダブルボランチを敷いた4-5-1で臨んだ後半も、開始早々に山崎のミドルが柏ゴールを急襲。G大阪ペースが続きそうな気配の中で、今季リーグ初スタメンのフランサが直後に太田へ絶妙なスルーパス。49分にポポの右ポスト直撃弾を演出し、可能性を感じさせます。また、中盤のバランスが安定したことで、ボールカットからのハーフカウンターが何度も繰り出せ、その基点としてフランサが積極的にボールタッチし始めた事も見逃せません。それでもG大阪は何度かチャンスを創り、さらに19歳の倉田と20歳の平井を投入して勝負に出ます。しかし、勝敗に直結したのは柏の交替策でした。74分に、疲れの見えた鎌田を下げて杉山を起用。すると1分後、その杉山がうまく左へ展開。これを今日左サイドに入ったポポがフワリと浮かせて中へ送ると、「後半は自由にさせ過ぎた」(西野監督)フランサが最高のタイミングと強さで落として、最後は李。「直前にフランサに固執して3回くらい連続してミスしたので、変えていかなきゃと」振り抜いたシュートが藤ヶ谷を破り、先制。交替選手が基点になり、帰ってきたファンタジスタのアシストでエースが決めるという、素晴らしい形で柏が均衡を破りました。残り5分、G大阪は3バックにしてパワープレーに打って出ます。追加タイムも4分が足され、高さでは分のあるG大阪の迫力ある攻撃が続いたものの、最後まで集中を切らさなかったホームチームは力強く耐え抜き、タイムアップ。柏が先週の浦和に続いて、格上とも言うべき強豪を下す結果になりました。さて敗れたG大阪ですが、考慮すべき点は敵将の石崎監督が指摘した「スケジュールがタイトでかなり疲れがあったのでは」ということ。先月25日から今日を入れた12日間で4試合目のG大阪に対して、柏は1週間空いての2試合目。しかも4日前のホームゲーム扱いのナビスコは金沢開催。この違いは無視できませんね。ただ、諸条件が有利に働き、相手の決定力不足にも助けられはしましたが、しっかり勝ち切ったのは柏の力。『七夕ナイト!』の見事な勝利で、目標の勝ち点55までは、あと29になりました。   AD土屋




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