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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2008年06月08日

ナビスコ第6節 千葉×川崎@フクアリ

foot!
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決勝トーナメント進出を懸けた特殊な状況で迎える一戦。首位千葉は勝ち点9で得失点差が+3、2位川崎は勝ち点6で得失点差0。「2点差以上で勝たなくてはいけないゲーム」(川崎・高畠勉監督)の川崎でしたが、開始1分に田坂が決定機を逃すと、4分には下村のクロスを横山がクリアしきれずまさかのオウンゴール。いきなり実質3点のビハインドを負う立ち上がりとなりました。リードを奪った千葉は、アレックス・ミラー監督就任後負けなし。シンプルな4-4-2で、前からタイトなプレスはかけず、高いラインを保ちながらしっかりブロックを作るスタイルに安定感すら感じます。しかし27分には手痛いミス。何でもない村上のフィードを「GKとDFが躊躇した」隙を見つけた我那覇がプッシュ。前半途中から「バランスが悪かったので」(高畠監督)3バックを4バックにシフトした川崎が、サイドでの主導権を奪い圧倒的攻勢に出ていた矢先のゴールに、あと2ゴールは一気に現実味を帯びてきました。後半も序盤から川崎が前へ。アウェイゴール裏は今か今かと得点を待ちわびる中、とうとう待望の勝ち越しゴールが生まれます。が、沸騰したのはホームのゴール裏。57分、中央ゴールまで35m近い距離を切り裂いたのはボスナーの弾丸FK。千葉が再び実質3点差を付けました。二転三転のゲームはまだ転がる事を止めず。69分、伊藤のクロスを3分前に投入された黒津が冷静に仕留め、追いすがる昨年のファイナリスト。残るは20分、2点を巡る攻防はカウンターに狙いを絞った千葉と、それを承知で前掛かる川崎、壮絶な打ち合いの様相を呈します。69分、自分の判断ミスで招いた工藤との1対1を川崎GK吉原が弾き出し、73分には我那覇のボレーがクロスバー、その流れでジュニーニョが上げたクロスに再度我那覇がヘディングもGK岡本ファインセーブ。74分、レイナウドが完全に1人で抜け出すと吉原が飛び出し果敢なセーブ。75分、ジュニーニョのクロスに合わせた我那覇のヘディングは、またも岡本ファインセーブ。76分、新居がDFともつれるようにして足を伸ばしたボールはクロスバー、こぼれを新居が頭で叩くとまたもクロスバー。とにかく決定機を創出し続ける展開の中、とうとう打ち止めの瞬間が来たのは83分。カウンターから谷澤のパスを受けた工藤が冷静にワンタッチでレイナウドへ。10番が確実にゴールへ沈めて決着。眼前のゲーム、そして決勝トーナメント進出共に千葉へ凱歌が上がりました。レギュラー5人を代表で欠いた川崎は、昨年決勝の無念を晴らすことなくグループリーグで散る結果となりました。やはり痛恨は1節2節の連敗。ただ若手が貴重な試合経験を積めたのは収穫ですか。千葉は失っていた自信を取り戻した印象です。会見で戦術を聞かれて「カードゲームと同じで今は手の内を見せることはできない」、好調さを聞かれて「この5試合が全てリーグ戦だったらよかったのにとは思っている」 とはミラー監督。もう少し通訳の方が会見に慣れて、もう少し冗談を言う時に笑顔を見せれば、ミラー監督の会見も名物になりそうな予感がしました。  AD土屋




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