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このブログについて
2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
今日はみちのくダービーのために仙台へとやってきました。過去の対戦成績(Jリーグでの対戦に限る)は、仙台から見て11勝13分け4敗。意外と結果には開きがあるのですが、仙台がJ2に戻ってきた2004年以降は10度の引き分けを記録するなど、やはり拮抗した勝負を繰り広げています。フロンターレの応援団“川崎華族”からもお祝いの花輪が届くなど特別な雰囲気の中、J2創設後で数えて29回目となるダービーは、16931人を集めたユアテックスタジアム仙台で行われました。このゲームにおける1つのポイントは、関口と菅井が組む仙台の右サイドと、宮沢と石川が組む山形の左サイド。つまりマッチアップする形になるサイドでの主導権争いでしたが、前半ここを制したのはアウェイの山形。特に菅井は自陣に押し込められ、ほとんどオーバーラップする機会を与えてもらえません。すると先制点もこのサイドから。18分、石川が絶妙でいやらしいアーリークロスを上げるとGK林と岡山がお見合い。飛び込んだ秋葉が右足アウトで流し込み、山形がリードしました。「前半かららしくない」(仙台・手倉森誠監督)プレーに終始した仙台は、前線の運動量が少なく、相手のブロックにカッチリとハマってしまいます。すると39分には、根本の負傷でこの7分前からピッチに入ったリチェーリが岡山に競り勝ち中へ。長谷川が角度を付けたトラップからゴール右スミへ見事なコントロールシュートを沈め追加点。山形からすれば「前半は完全にプラン通り」(山形・小林伸二監督)で、2点のリードを奪いました。さて、前半が終了すると多数詰め掛けたサポーターからブーイングを浴びたホームチーム。「泣いてた奴もいた」(手倉森監督)ハーフタイム、監督は「ダービーでこんな負け方してられない。昇格するチームだったら2点差くらい引っ繰り返して来い」と檄を飛ばします。後半も立ち上がりは山形がリズムを掴みましたが、51分には右サイドを突破した元山形の永井が中央へ。GKも一度は触ったものの平瀬が頭で押し込み、仙台が1点を返しました。さて後半になって流れが変わった要因は、関口が左サイドにポジションを移したことが挙げられます。積極的な仕掛けで、山形の右サイドを翻弄。そして結果的には、関口に対応しきれず49分に警告を受けた右SBの宮本が、4分後にも平瀬を倒して退場に。山形は40分近くを10人で戦うことになりました。小林監督はこの苦況に「4-4-1だと一遍に引いてしまうので2トップを残した4-3-2」を選択するも、「中盤がパニックになったのでトップを1枚落として」すぐに4-4-1へ修正。しかし仙台も簡単に放り込みはせず、しっかり左右に振ってから仕掛ける形を繰り返し、ボディーブローを打ち込み続け、さらには77分に佐藤、79分に中原を送り込み、最後の勝負に出ます。山形も80分、宮崎が右サイドから折り返したボールはリチェーリへ。しかしまったくのフリーから放たれたシュートは枠を外れると、そのゴールキックからの流れで今度は中原が強烈なミドル。クロスバーの跳ね返りをリャンヨンギが詰めて、とうとう仙台が追い付きました。こうなるとスタジアムを一周する屋根に反響した凄まじい声援をバックに勢いは止まらず。やはりCKから得た山形の決定機を凌いだ直後の84分、左サイドに流れたリャンが「角度がなかったのでとりあえず速いボールを中へ」送ると、佐藤がフリーでプッシュ。合計5得点を記録したみちのくダービーは、ホーム仙台のダービー史に残るであろう逆転劇で幕を閉じました。このゲームの両指揮官は、大分トリニータ時代の監督とヘッドコーチ。当時ヘッドコーチの手倉森監督は、「昨日は全然だったのに、今日ミーティングが終わったら緊張してきた。それはやっぱり小林監督の存在。試合が始まる直前に大分時代の事が次々に思い出されて、最初は試合に集中できなかった」と心情を吐露。「逆転した時にも色々な事が思い出されて、グッと来て涙が流れた」と語りました。一方、当時監督の小林監督は「お互いいい状態でゲームができた。ものすごく残念だけどやられたなあ」と晴れ晴れとした笑顔。会見後も楽しそうに話し込んでいた2人。今シーズン残されている2度の対戦にも大いに期待を抱かせるような、そんなみちのくダービー第1ラウンドでした。 AD土屋
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