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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2008年05月11日

J2第13節 湘南×鳥栖@平塚

foot!
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鳥栖の岸野靖之監督が「特別な選手が1人いる」湘南に対して採った策はマンマーク。「鳥栖で一番足が速い。どれだけ抑えられるかを見てみたかった」(岸野監督)山城をアジエルに張りつかせます。「ある程度試合の前から予想していた。逆に言うと他の選手がそれをどう突けるか」とは湘南・菅野将晃監督。1人のブラジル人MFを巡る両チームの思惑が交差しました。「(理由は)100個くらいあって言ったら新聞に収まり切らない。チーム状態、選手の状態を考えてそういう時」と判断、前節からスタメンを5人入れ替えた岸野監督は藤田の1トップを採用。割り切ったカウンター狙いを徹底します。湘南でキーになったのは左SBの鈴木伸貴。正確なクロスは特にアジエルと好相性。166センチながらヘディングの強い10番に、158センチの山城、クロスに限ってのミスマッチを突き、鈴木からアジエルで2度の決定機を創出します。しかし1つはクロスバー、1つはGKのファインセーブに阻まれ、さらに加藤のシュートもクロスバー。それぞれ「ゼロで行けたのは予定通り」(岸野監督)「ゲームの流れとしては難しくなるなと思った」(菅野監督)という45分を終えました。迎えた後半、菅野監督は「アジエルのヘディングは必ずチャンスになる」ことを再確認。すると46分、47分に連続して鈴木のクロスからアジエルが頭で惜しいシュートを放ちます。そして49分、加藤のFKを頭で合わせたのはやはりアジエル。後半3度目の、ゲームとしては5度目の正直で湘南が先制しました。さらに2分後、坂本の左クロスをアジエルが頭で落とすと、後半から投入された阿部が飛び込みゴール。小柄なエースの“頭”が2つの歓喜をもたらす形になりました。さて後半開始から2人を替えていた鳥栖は、56分に金を送り込み2トップへ。しかし岸野監督は「リードされても今日はそういう日だからとことんいけよ」と山城へ指示。マンマークは継続させます。それでも2トップにしてからは「うまくバランスを保てるようになった」(岸野監督)ことで、幾度となく湘南ゴールに迫りますが、75分から5分間で得た4度の決定的なシーンを決め切れず。89+2分には金がヘディングで1点差に詰め寄るもそれが精一杯。2対1でホーム湘南が2位3位の上位対決に競り勝ち、着実に勝ち点を上積みしました。試合後の会見を聞いていると、「90分通して今日は明らかに湘南が上だった」と相手を讃えた岸野監督でしたが、どうもこの試合を残る2回の対戦に使える材料探しと位置付けていたような感じすらしました。曰く「今後の戦い方はしっかり見えた」と。アジエルに対しても「鳥栖の名前も見たくない、聞きたくないという印象を与えたかった。次やる時もそうするつもり。色々考えてとことんやったろうかなと思っている」とも。「1失点は残念だが我々は最後までゲームに向き合っているなと感じた」と菅野監督は終盤耐え切った守備陣を評価。こちらもしっかりと手応えを得たようです。スタメンや布陣のチョイスを含めて90分プラスアルファの心理戦。お互いにいい意味で頑固な印象の指揮官だけに、6月15日と8月23日か24日に開催される2回の再戦も大いにやりあってくれそうな予感です。   AD土屋




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