デイリーサッカーニュース Foot!

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

最近のエントリー

カテゴリー

アーカイブ

2008/04

S M T W T F S
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

このブログについて

2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2008年04月06日

J2第6節 甲府×C大阪@小瀬

foot!
  • Line

昨シーズン惜しまれながらも降格の憂き目を見た甲府。1年でのJ1復帰を至上命題に臨んだ2008年シーズンは開幕から4分け1敗、15クラブの中で唯一の白星なし。厳しいスタートとなりました。対するC大阪もここまで3勝2敗とまだまだ6分咲きといった感じ。双方にとって是が非でも勝ち点3を奪いたい一戦です。開始直後から激しいプレスを見せた甲府。相手にサイドをうまく使われたことで主導権は明け渡しますが、その姿勢が早々に実を結びます。11分、GKからパスを受けたC大阪のDF前田がもたつく所に「自然に体が動いた」という今季初出場の宇留野が猛然とチェック。ボールをかっさらってそのままゴールへ流し込み、甲府が先制しました。つまらないミスから失点を喫したC大阪は追い打ちをかけるかのように24分古橋、26分柳沢と相次いで負傷交替。ツキもありません。すると36分には美尾のクロスをジョジマールが頭で叩いて2点目。その3分後には山本のフィードに抜け出したジョジマールが冷静に3点目。前半を終えて3ー0というスコアに、おそらくはC大阪サポーターも含めてスタジアムに詰め掛けた大半の人が試合は決したという印象を抱いたはず。しかし、今日の勝利の女神はそんな容易に微笑んではくれない曲者だったのです。49分、酒本が倒されてFKとなったシーン。かなり微妙な位置でしたが、C大阪のクルピ監督が「映像で確認したが明らかにエリア内でのファウル」と評したプレーを皮切りに試合が動いていきます。56分には池端がエリア内でカレカを倒したとの判定で一発退場(池端は関与してないようにも見えましたが)。PKもジェルマーノの1本目は左ポスト直撃も、GKが早く動いたという判定で蹴り直し。2本目は再び蹴ったジェルマーノがキッチリ沈めて2点差に。さらに64分にはやはり今季初出場のキャプテン秋本まで2枚目のイエローで退場。甲府は25分余り、9人での戦いを余儀なくされます。そんな中、「今季は色々な問題が発生していたので、またかって感じ」という安間貴義監督は冷静そのもの。「4ー3ー1で逆サイドは2枚余る。ある程度前からプレスをかける。FKが恐いのでノーファウルで行け」と的確かつ子細な指示を送ります。すると森島康仁を投入し、「サイドからしかけていくことを狙った」(クルピ監督)C大阪はボール回しに囚われた格好に。そして肝心のクロスを供給する側も、クロスを受ける側も精度に欠け、決定的なチャンスを作れません。88分にようやく迎えた森島の決定機も、途中出場の石原が超ファインクリア。それでも追加タイムに入ると、酒本のクロスをカレカが頭で合わせて1点差に。メインスタンドからは悲鳴にも似た声援が送られ、最後は3本連続CKの流れから香川がエリア内で倒れますが、西村雄一主審の判定は香川のシミュレーション。「通常ありえないことが非常に多く起こったゲーム」(クルピ監督)は、数的不利の逆境下でも最後まで組織が崩れなかった甲府が、強力な桜を散らせる形で今季初の勝ち点3を獲得しました。さて、クルピ監督は会見で「レフェリーの方はもう少し冷静に笛を吹いて頂けないだろうか」と呆れ気味に語りました。まあPKに関しては明らかに桜井が前に出てましたし、ジェルマーノはモーションを止めてから蹴ってましたが現行のルール上は問題ない訳で、GKにとってPKを止めるのはとてつもなく難しくなってるということですね。全体的にホームチームがイエローを数多く受けたために、スタジアムの雰囲気も殺伐としてしまいましたが、確かに池端の一発退場などやや不可解なジャッジも見受けられ、結果的に主審が目立ってしまったゲームだったことは間違いありません。その部分も含めて見所の多い、示唆に富んだ90分間でした。  AD土屋




  • Line