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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2008年04月05日

J1第5節 川崎×京都@等々力

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開幕前に爆発が期待された3トップはフッキの退団と共に崩壊。しかし逆に熟成されていた3ー5ー2に戻したことで従来の"らしさ"を取り戻した川崎。今日の相手は、システムや選手を少しずつ入れ替えながらキッチリとJ1での戦いにアジャストしつつある京都。興味深い一戦です。策士・加藤久監督が選択したスタートの布陣は前節の後半にも見せた、シジクレイをリベロに据える3ー5ー2。「ラインを10m押し上げれば4ー4ー2。それほど変化はない」とは加藤監督ですが、ゾーンの網をかいくぐってもさらに1枚は待ち構える堅いディフェンスラインに加えて、「ボールに対して常にプレスをかける」(加藤監督)ことで、配給元の中村と大橋をうまく消すことに成功します。21分にはクロスバーを直撃した大橋のFKに肝を冷やしますが、決定的なピンチはこれくらい。ジュニーニョが放った計5本のシュートもゴールを脅かすまでには到りません。29分には渡邉がバーに嫌われる30mミドルを繰り出すなど反撃姿勢も見せつつ、圧倒的なポゼッションでの劣勢にもうまく対応しながら、前半をスコアレスで折り返しました。後半は開始早々に、手島が膝の負傷で森岡と交替しますが、それでも守備意識にスキは生まれず。61分には「ボールを失わないし守備面でもしっかり戻れる」(加藤監督)中山を徳重とスイッチし、中盤を改めて引き締めます。さて、ボールは持てるもののチャンスの創出に苦しむ川崎。今季はまだ組んで2試合目となるツートップ、ジュニーニョとチョンテセ間の連携が今イチ。お互いに突っ掛けては奪われ、遠目からのシュートはブロックされるというシーンが頻発し、一旦サイドに付けてもクロス精度に欠けることで高さのある京都DFを攻略できず、ゴールの予感は乏しいままに時計の針は進みます。そんな中、71分にはGK平井の軽率な飛び出しからジュニーニョが抜け出すチャンスを迎えると、2分後には養父、山岸と繋いだボールをチョンテセがシュート。ここは平井が防ぎますが、川崎のギアチェンジするタイミングは波が来かけたこの時間帯のはずでした。しかし、京都がその潮目を突いたのは直後の73分。中山からのボールをうまく引き出した柳沢が、やや角度のない所からGKの鼻先をファーサイドへ。「難しいゴールだったと思う。素晴らしいストライカー」と加藤監督も絶賛したエースの一発は、チームにとって後半唯一の枠内シュート。耐え続けた京都がリードを奪いました。もはや後がなくなった川崎は、負けている以上攻め続けるしかありません。しかし残されていた時間に追加タイムの5分を加えたおよそ20分の間、5バック気味で懸命に守る京都ゴールへ向けて放たれたシュートは94分久木野のたった1本。それも森岡が体から飛び込んでブロックし、試合終了のホイッスル。「最後の所でこじ開けられなかった」(川崎・関塚隆監督)川崎と、「選手が本当に体を張って3ポイントを取ってくれた」(加藤監督)京都。システムは同じでもまったく異なるスタイルの激突は、90分を通して見応えのあるゲームを展開した結果、アウェイチームに凱歌が上がりました。これで2勝2分け1敗、5試合で8ポイントを積み上げた京都。殊勲の柳沢は「もっと厳しい状況を想像していたが、いいスタートを切れた」と手応えを語っていました。  AD土屋




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