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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2008年04月02日

J1第4節 千葉×神戸@フクアリ

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1分け2敗の17位と苦しいスタートを切った千葉。2勝1分けで2位と絶好の開幕ダッシュを見せている神戸。対照的な両チームのゲームを観に、4月とはいえまだ寒さの残るフクアリへ来ました。千葉は川崎に敗れた前節から5人を入れ替えたスタメン。システムも3ー5ー2から4ー4ー2に変更して初勝利を狙います。まずゲームが動いたのは開始わずか3分。リーグ戦初出場のフルゴビッチのCK、こぼれ球に飛び付いた斎藤のワントラップボレーがネットを揺らし、ホーム千葉が先手を取りました。そしてこの1つのゴールがこの後の試合展開を大きく左右することになります。いきなりビハインドを負った神戸は、レアンドロが鎖骨骨折で離脱したため、大久保とボッティを「2トップというよりはタテ関係で」(神戸・松田浩監督)前線に並べた4ー5ー1気味の布陣で入りましたが、どうしてもボッティがボールを受けに下がっていくことで大久保が孤立。また先制した千葉が、SBの攻め上がりも極端に自重させ「ディフェンスのオーガナイズを固めた」(千葉・クゼ監督)ために、ポゼッションでは上回っても、ボールが動くのはほとんど最終ライン。前での基点ができないまま、時間だけが経過していきます。41分にはボッティの浮き球、大久保がうまいコントロールからゴールを狙いますが勢いなくGKへ。これを含めても45分間でシュート2本と完全に攻めあぐねた神戸を尻目に、千葉は徹底した守備意識で前半を終えました。さて、手詰まりの松田監督は後半開始から吉田を投入して4ー3ー3に移行。さらに56分には「ほとんど守備をする機会がチームとしてなくなった」(松田監督)との判断から左SBに鈴木規郎を起用し、サイド攻撃を徹底させます。するとボッティのボールタッチが増えたことと、ワイドに開いたFWがタメを作れるために、SBのオーバーラップが有効に活用され始めたことで、ピッチ上は千葉陣内でのハーフコートゲームの様相を呈してきました。攻めまくる神戸に守りまくる千葉。それでもボスナーと斎藤を中心とする千葉DFは、間断なく蹴り入れられるクロスをことごとく跳ね返し、得点を許しません。もはや手は出し尽くした感が漂い出した88分、しかしゲームのハイライトはこの終盤にありました。ほぼ中央35m近い距離からのFK。キッカーは「吉田さんに「蹴れ」と言われたので、古賀さんに断りを入れてから蹴った」鈴木。お馴染みの助走から繰り出された弾丸は、次の瞬間激しくネットへ。衝撃の一発が飛び出し、追い詰められた神戸が土壇場で勝ち点1を拾って90分が終わりました。千葉は開始早々の1点を80分以上も死守する展開。「(ケガや新加入などで)やっと今選手が揃ってきた中で、正直50%くらい」(クゼ監督)というチーム状況を考えれば、たとえ守備に奔走しても勝利することが自信に繋がるという戦い方をしていただけに痛恨のドローですが、チームとしてブレない意識統一がなされたことは決して小さくない収穫ではないでしょうか。神戸は、システムを使い分けることで試合を動かせるというのは大きな武器に。ただやはり確たる攻撃の形というのが、特に引かれた相手と対峙する際に1つ課題として出た印象です。でも勝ち点を1でも取り切る力が付いているのも確かで、今季やりそうな雰囲気はかなり感じました。  AD土屋




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