海外での取材というのは、かなりの割合で選手の気分に左右される
ところが多いので、今日できると事前に言われていた事ができなくなったり
できないと言われていた事が意外とできちゃったりするわけです。
なので、僕らのスケジュールにも少し余裕を持たせることが重要になってきます。
この余裕が良い方向に出たり悪い方向に出たりするわけで。
昨年9月、エスパニョールにクレメンテとサバレタを訪ねた時は、
デキた広報さんとクレメンテの協力のおかげで
今までに経験が無いくらい取材がサクサク進み
次の日は特にやることも無く完全オフになってしまいました。
どこか近くで試合でもやっていれば観に行くのですが、この日は平日。
次の日の朝には帰国しなければならなかった為、
そんなに移動するわけにもいかず。
今更おっさん2人でバルセロナ観光ってのも・・・。で、亘さんと相談した結果
亘さんのアルゼンチン時代のアミーゴが『Lloret de Mar』という町の
日本料理屋で働いているから会いに行きたい。ということで
僕もそれにお供させてもらうことにしました。
亘さんのアミーゴワールドはサッカー界だけではないんですねぇ。
バルセロナからLloret de Marまでは、高速バスで1時間半くらい。
『Mar』という地名からもわかるように海沿いの町で
砂浜があって、高そうなホテルがあって、ディスコがあって・・・。
そこは、欲望渦巻く綺麗なリゾート地でした。
ドイツやフランスなど欧州各国からたくさんの観光客が訪れるらしく
無理矢理サッカーに結びつけると、海外のクラブの子供たちを招いての
サッカー大会なんかもここで開催してるとか。
亘さんは「マイアミみたいだ。」とおっしゃっていましたねぇ。
日本で言えば熱海でしょうか・・・。ちょっと違うか。
で、リゾート気分を満喫し過ぎた僕らは、帰りの最終バスに乗り遅れ
鈍行列車で2時間半くらいかけてバルセロナへ戻ったのでした。

そして帰国後、幸谷さんに「Lloret de Marってとこに行って来たんですよ。」
と報告したら、幸谷さんは僕の話をバッサリと遮って
「亘君と2人で一緒に歩いてたんだろ？おめぇ、そりゃダメだよ。
あそこはゲイのカップルが多いんだから。
お前らもたぶん周りからそう見られてたハズだ。（ニヤリ）」と。
確かに、ペルーでは亘邸に転がり込んだり、アルゼンチンでは
予算の関係で同じベッドに寝たりと、思い起こせば色々あったわけですが
お互いソノ気はありません。たぶん。
まぁこのへんの話題は幸谷さんの真骨頂なわけですが
今でも幸谷さんのあの“邪笑”が忘れられません。
現地ではあまりそんな感じはしなかったんですけどねぇ。
それはそれとして、Lloret de Marはとても綺麗で良い所でした。
バルセロナからも近いですので皆様も機会があれば是非。
幸谷さんの話が本当であれば
間違っても『Footフラッグ』は持って行かないようにしましょう・・・。

そして、もはやご存知の方もいるかと思いますが
最近めっきり出番の少なくなった亘さんの近況ですが・・・。
まぁそのうちこの場で報告できればと思ってます。

石神