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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2008年02月24日

第14回ちばぎんカップ 千葉×柏@フクアリ

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プレシーズンマッチの中では歴史も知名度も群を抜いているちばぎんカップ。今年も強風吹き荒れるフクアリに自らのチーム、そして永遠のライバルの仕上がり具合をチェックしようと詰め掛けた観衆は12933人。この2チームにとってはもはや準公式戦ですな。さて現状で両チームに見られる共通点は怪我人の多さですが、逆に戦力の底上げを図るには絶好の機会。実際スタメンも千葉はボスナー、谷澤の新戦力に加えて20歳の松本の姿が。柏もポポやルーキーコンビ大津(まだ17歳!)と鎌田を送り出すなど、楽しみなメンバーでゲームは始まりました。まず2分にいきなり鈴木のミドルがクロスバーを直撃。柏が挨拶代わりの一発を食らわせますが、それ以降は完全に千葉ペース。4ー3ー3気味の布陣の中でFW3枚のサイド、右の谷澤と左の青木が積極的にボールを呼び込み、相手を押し込みます。特に古巣との初対戦となった谷澤は柏サポからのブーイングを浴びましたが、高い技術でのチャンスメイクはもちろん、同サイドに位置する松本のオーバーラップを促すプレーも見せるなど、攻撃陣を牽引していました。柏は前線がボールを引き出せないために基点ができず、受け手を探すシーンが散見。攻撃にギアが入らず、チャンスも作れません。前半はスコアレスながら千葉優勢で推移しました。後半はまず柏が攻勢。「緊張もあった中で後半は良さが出てきた」と石崎監督も評価した大津、さらにポポが左右に流れることでボールが収まり始め、逆にサイドでの主導権を奪い返し、何度かクロスから千葉ゴールを脅かすシーンも。ようやくアウェイゴール裏も活気付いてきます。しかし先制したのは千葉。79分、工藤のCKを柏DFがクリアすると、下村がヘディングシュート。これを4分前に投入された2年目の金沢がプッシュ。ようやくゲームが動きました。リードを許した石崎監督は菅沼、アレックス(開幕2試合は出場停止)を起用し総攻撃に出るも、89+2分にはポポが30m弱のFKを狙うもクロスバーに阻まれる不運。しかしもはや万事休すと誰もが思ったラストプレーのCKにドラマが。ルーズボールを蔵川と古賀が根性で繋ぎ、アレックスが左足から放ったシュートはDFに当たりファーサイドへ。ここにキャプテン大谷が走り込み起死回生の同点ゴール。劇的な展開で14回目のちばぎんカップはドロー決着となりました… と会場にいたかなりの人が思ったはず。しかし選手はベンチ前に集まり、「PK戦やりまーす」のアナウンス。これには両ゴール裏も どよめきます。ちばぎんはPKあったんですね。確かに資料を見ると10年前に1度だけやってました。そんな雰囲気の中で始まったPK戦。坂本、ポポ、下村が決めた後、アレックスが枠外へ。しかし斎藤は南がストップ。大谷が決めて2対2に。4人目はルーキー益山が打ち上げると茂原もクロスバーに当てお付き合い。5人目は中島が決めたのに対し、菅沼は立石に止められ、千葉に軍配。勝利の瞬間、千葉はベンチの選手も立石に駆け寄るなど本当に嬉しそうでした。さてまずは敗れた柏。前後半でかなり変わりましたが、ポポが試合にアジャストしていったのがキーでした。超現場主義実況者・下田氏も言ってましたが、フランサ、ポポ、茂原は感覚が合いそうな予感。石崎監督も「攻撃のコンビネーションを上げていきたい」と語ったように、選手層含めて今年は攻撃陣が興味深いですね。千葉は、中盤3枚を筆頭としたハードワークが象徴するように、主力選手の大量流出を受けてむしろチームがまとまった印象。それは勝利の瞬間のシーンからも見て取れます。「監督がいい雰囲気を作り出している。選手とのコミュニケーションもバッチリ」とは霜田コーチ。世間の評価を覆すような千葉の逆襲からも目が離せない予感です。  AD土屋




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