昨年は高校年代の3大タイトルを独占した千葉県勢。今や全国屈指の激戦区となったその千葉の新チーム初タイトルが懸かる新人戦決勝に今日は来てみました。ちなみに流通経済大柏は選手権決勝の5日後に迎えた初戦で、主力を温存した所、木更津総合に0ー1で敗退。さらに市立船橋は昨日の準決勝で八千代に2ー3と敗れる結果に。ということで今日のカードは八千代vs市立柏。奇しくも昨年の選手権予選ベスト4同士の対戦となりました。さて、ゲームは序盤こそ市立柏の出足の良さから互角の展開でしたが、徐々に足元の技術で勝る八千代のペースに。特にボックス型の中盤、前目ワイドの左右を入れ替えた15分過ぎからサイド攻撃も機能し始め、攻勢に出ます。ただ市立柏もCB2枚は長身でなかなか強固。さらにGKも2度のビッグセーブを見せ、前半は0ー0で乗り切ります。ああ、なお新人戦は35分ハーフ。育成的観点からはやや疑問が残りますが、観戦的観点からはありがたい限りですね。後半はもう一方的に八千代が攻めまくり、50分には一瞬の隙を突いて得たチャンスを石川誠也(1年)が冷静に流し込み先制ゴール。50人以上の選手とかなりの数の父兄やOBで構成された応援団も大盛り上がりです。ただ、その後も6回は決定機を創った八千代でしたが、枠を外したりGKに止められたりで追加点が奪えず。そして市立柏は中盤で繋ぐ意識はしっかりあるものの、縦への仕掛けはほとんどが裏へのフィードで、その精度も高いとは言えず、後半のシュートはゼロ。結果、1ー0で八千代が勝利し、2年前の選手権予選以来となる千葉制覇を果たしました。八千代は新チームにしてはボールもよく回っていたし、1人1人の技術も高く、結構ハイレベルだったと思います。また、ちょっと今日の時点では実力差が感じられたものの、最近の躍進めざましい市立柏は結構面白いかもしれません。GKと右SBの2人はなかなかいいプレーしてましたし、もう少しアタッキングサード以降の攻撃に工夫があれば、インターハイはかなり期待できそうです。まあまだまだ新チームの戦いは幕を開けたばかり。1年後の選手権まで彼らの長く険しい道は続いていくんですね。　　AD土屋