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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2008年01月14日

高校選手権決勝 藤枝東×流通経済大柏@国立〜藤枝東編〜

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一部では華麗なパスサッカーがチームのトレードマークのように扱われていましたが、藤枝東の生命線は間違いなく準決勝の後半で見せたような、3バックとダブルボランチを軸に据える強固な守備ブロック。「速さ、クリア1本、パス1本の差はないようであった」(藤枝東・服部康雄監督)流経に対して、絶対に許したくない先制点を「あまりにも早い」(服部監督)開始6分に奪われた時点で、今日の勝利が相当厳しくなってしまったことは否めません。今大会好調の司令塔・河井陽介(3年)には海老原慎吾(3年)がタイトにマーク。さらに流経が4ー3ー3気味に来た事で、本来は数的有利を作れるはずの中盤で劣勢に。攻撃面では素早いプレスに戸惑い、守備面では華麗なパスワークに翻弄され、45分間押し込まれ続けます。前半はシュートを11本打たれながら何とか1失点で踏み留まったものの、後半開始早々のビッグチャンスを逃すと直後に2失点目。懸命に反攻を試みた結果も、後半に放った7本全てが決定的なシュートだった流経にもう2点を追加され、服部監督も「点差が表わすように完敗。全ての面で相手が上回った」と脱帽した通り、0対4で準優勝という結果になりました。さて、決勝こそ悔しい形で終わった藤枝東ですが、大会前に発売される各専門誌でもギリギリで優勝候補くらいの評価が多数を占めた中、"サッカー王国"という重圧と戦いながら静岡勢10年ぶりとなる国立でのゲームを戦い、そして同校34年ぶりの決勝進出を果たすなど大健闘でしたね。正直、初戦の香川西戦を見た時には、PK勝ちという結果もさることながら内容で相手に圧倒される時間帯も少なくなく(今から考えても香川西はコレクティブでかなりいいチームでした)、その後で4勝も挙げるなんて想像だにしませんでした。2回戦は会場の都合上観戦していないのですが、実質完勝したのはその室蘭大谷戦くらい。初戦後に服部監督が語った「1つ1つ、後のことは考えずに戦って」いくことで、大会期間中でも着実に成長し続けられたことが全国準優勝という誇るべき勲章に手が届いた要因ではないでしょうか。Jリーグへの入団内定者は1人もいない、伝統ある藤色のユニフォームを纏った選手たち。最後は「みんな喜ぶように攻撃的に3年間やってきたことをやりたい」という監督の意志を貫き通して散りましたが、今大会を彩る確かな主役として我々を楽しませてくれたことに感謝したいと思います。  AD土屋




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