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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2008年01月05日

高校選手権準々決勝 藤枝東×三鷹@市原臨海

foot!
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「予想していた通り。格が全然違いました」とは三鷹・山下正人監督の弁。結果から先に言ってしまうと、藤枝東がサッカー王国のプライドを存分に見せ付け、三鷹をあらゆる面で圧倒して完勝したゲームでした。「(守備時には)サイドに余っているのがわかっていればいい。逆サイドは捨てろ」という指示を受けた三鷹の選手たち。しかし「ロングフィードでキッチリボールが来る」(山下監督)藤枝東は、巧みなサイドチェンジからマークがルーズな両サイドをうまく活用。右の藤田息吹(2年)、左の平井大樹(3年)が積極的な仕掛けからクロスを連発することで、三鷹を自陣に押し込めます。そして23分には河井陽介(3年)が、浮き球をエリア外20m以上の距離から強烈なボレーでゴールに叩き込み、試合の流れに沿って藤枝東が先制しました。その後も面白いように細かいショートパスを繋いでサイドをえぐる藤枝東は、幾度となく三鷹ゴールを脅かし続けます。シュート数9対0もさることながら、ゴールキック数の1対13という数字が一方的な展開を象徴するデータ。10分のインターバルを挟んでも流れは変わらず、後半も開始早々から藤枝東が攻勢をかけ続けます。何とか水際で耐え続けた三鷹は52分、「相手のマークがルーズになるCKから狙い通り」(山下監督)の形、攻守に獅子奮迅の活躍を見せていた林真人(3年)がファーサイドからヘディングで狙いますが、ボールは枠のわずか左へ。最初の決定機を逃した三鷹にとって、同時にこれが最後の決定機となり、65分に河井のCKからニアサイドで松田純也(3年)が頭で押し込み藤枝東が追加点。ファイナルスコアは2ー0、前述したように藤枝東が静岡勢として自ら10年前に進出して以来の国立行きを決めました。会場で見るのは初戦以来でしたが、藤枝東はすっかり見違えてました。ダイレクトでのショートパスにドリブルを織り交ぜての崩しに、3バックとダブルボランチの堅固なユニット。そして相手のサイドが手薄と見るや徹底してそこを突き続ける狡猾さ。今日のパフォーマンスは藤枝東という、そして静岡県代表という名前に恥じない、実に王者らしいものだったと思います。敗れた三鷹も今日は力負けした格好になったものの、その健闘は見事の一語。山下監督は大会の総括を問われ、「ドリーム。キャッチフレーズ通りだったね」と報道陣を笑わせましたが、都立校云々などではなく、対戦相手や試合状況によって柔軟に対応していくフットボールのスタイルなど、非常に示唆に富んだ戦い方を提示してくれたのではないでしょうか。いよいよ明日は聖地国立での準決勝。第1試合は高川学園(山口)×藤枝東、第2試合は流通経済大柏×津工業(三重)。なお、藤枝東以外はどこが勝っても初優勝となります。明日も石神、土屋が試合レポートをお送りいたします。  AD土屋




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