群馬県のフットボールファンにとっては恒例となりつつある、"新春ドリームマッチ群馬"。群馬県出身Jリーガー対ザスパ草津、という形になってからは今年が4回目。今日の群馬は気温3度に雪混じりの雨と強風という凄まじいコンディションでしたが、それでもザスパの2008年初ゲーム、地元出身Jリーガーの凱旋を一目見ようと2000人近い県民が会場に詰め掛け、寒さにブルブル震えながら時折歓声や溜息を送っていました。以下、群馬県出身Jリーガーチーム、通称"群馬ドリームズ"のメンバーです。GK:岩丸史也(横浜FC)　DF:坪内秀介(神戸→札幌)、石亀晃(大宮→草津)、廣井友信(清水)、三澤慶一(神戸)　MF:細貝萌(浦和)、青木拓矢(大宮内定)、廣瀬智靖(山形内定)、青木剛(鹿島)、森賢一(水戸)、田中亜土夢(新潟)、岩沼俊介(札幌)　FW:茂原岳人(甲府→柏)、小林竜樹(湘南内定)、吉澤正悟(新潟)、監督は前橋育英監督の山田耕介さん。ちなみに前橋育英在学中の廣瀬は午前中に山形への入団会見を済ませて会場に直行したそうです。試合は、ユースの選手を含む若手中心の草津を、技術に勝る群馬ドリームズが圧倒。4分に吉澤、14分に茂原、25分に廣井といきなり3点を連取。スタンドも軽く「え〜っ…」って雰囲気に。今年は全員が育英出身者で固められた群馬ドリームズは、即席チームにも関わらず3、4本のダイレクトパスはザラ。これに松田直樹や大野敏隆、大島秀夫に青山直晃なんかが加わればJでも有数のクラブができるかもしれませんねえ。後半は7人を入れ替えた草津が押し気味の展開になりますが、何度か訪れた得点機も若手がことごとく枠を外してしまい、ゴールは奪えず。そのまま0対3で群馬ドリームズが貫禄勝ちを収めました。実際かなりガチでやり合う内容になったので、主力の一部と新加入選手を欠いた草津は力負けって感じですかね。さてスタンドには子供たちの姿も数多く見られましたし、試合後にはサインを求める長蛇の列もできていました。未来のJリーガーを目指す少年たちにとって、群馬からプロの世界へと巣立って行った憧れの選手たちのプレーを間近で見て、直接触れ合える貴重な機会。国内でもかなり珍しいイベントだと思いますが、こういう試みは他県でも結構盛り上がるような気がします。極寒の中でプレーした選手、大会運営の方々、そして何より観戦に訪れた皆さん、お疲れさまでした。　　AD土屋