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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2007年12月08日

高校選手権群馬決勝 前橋育英×前橋商業@敷島

foot!
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群馬県の高校サッカー界をリードし続けてきた2つの縦縞。黄色と黒、全国大会12回出場、国立の芝を踏むこと3度、前橋育英。白と黒、全国大会11回出場、国立の芝を踏むこと2度、前橋商業。今日は県内のみならず、全国が注目するこの2チームの決勝にやってきました。会場は群馬高校サッカーの聖地"群馬県立サッカー・ラグビー場"。なんと観衆は5038人。スタンドには立ち見も出る最高の雰囲気の中で試合は始まりました。序盤から攻勢に出たのは育英。中盤の4枚と2トップが活発に動き回りペースを掴むと10分、六平光成(2年・FC東京)のスルーパスに反応した1年生FW西澤厚志(クマガヤSSC)がGKとの1対1を冷静に流し込み、先制します。その後もポゼッションは育英で推移。特にJスカウトも注目のUー18候補、ボランチ青木拓矢(3年・FC前橋)が左右に散らしながらゲームを作り、中盤を完全に掌握しました。対する前商は一応ボランチ気味のポジションながらほぼフリーマンの岩上祐三(3年・茨城・Kー?SC)が攻守に奮闘。25分には35m近い距離から惜しいロングシュートを放ってスタンドを沸かせますが、チームとしては4ー5ー1のシステム上、前線の枚数が少なく攻撃に勢いが出ない上に、厚くしてあるはずの中盤でもセカンドを拾われ劣勢に。30分にはこちらもJ注目のUー18候補MF廣瀬智靖(3年・クマガヤSSC)がクロスバーを直撃する決定機を迎えるなど、前半は終始育英のリズムで45分を終えました。後半もやや育英の流れが続きますが、56分に育英GK志村智久(1年・クマガヤSSC)がエリア内でファウルを取られPKの判定。前商のキャプテンでもあり10番でもある岩上がキッチリ左スミに沈め、1ー1。ゲームは振り出しに戻りました。するとここからの10分間は逆に圧倒的な前商ペースに。シンプルな縦への仕掛けから連続してチャンスを創出。62分には萩原恭兵(3年・沼田中)が際どいミドルを見舞うとこれはGK志村がファインセーブでゴールを死守。試合時間の長さに耐えられなくなってきた一部の少年たちを除いて、会場もヒートアップします。そして決着の時はもはや延長かという雰囲気も漂い始めた77分。右サイドを米田賢生(2年・G大阪JY)がドリブルで切り裂き、中央へ折り返すと飛び込んだのは途中出場の喜屋武聖矢(3年・FC東京)。土壇場で勝ち越した育英が、2年連続13回目の全国切符を手にしました。まあ客観的に見れば、両者の間には小さくない実力差があったと思います。しかし、そういうモノサシでは測りきれない何かが常に存在しているのが、この2チームの戦い。育英は前商の強い想いを背負って、全国の舞台へと飛び出して行きます。期待に違わぬ好ゲームでした。そして… いやあ、京都ですか。  AD土屋




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