準決勝2試合目は、高円宮杯覇者登場の『高校版柏ダービー』。注目選手は、インターハイ、高円宮杯の両大会で得点王に輝くという離れ業を見せた、J1清水内定の流経大柏10番FW大前元紀。初めて生で彼を見ましたが、噂どおりの小柄でしたがかなりガッシリとした体つき。『リオネル・ゲンキ』なんて横断幕も出てました。この試合でも開始10分に先制点を決めてみせ、パス、ドリブル、シュートにリオネルの片鱗が見られました。流経大柏は、個人の技術レベルも高くテンポ良くパスを回し、10番大前を中心とした攻撃のパターンはかなり多彩です。試合は、流経大柏が攻守に圧倒し、前半のスコアのまま第2試合も2‐0で終了。流経大柏の危なげない勝利でした。市立柏もポストに当たるシュートがあったりと奮闘しましたが、相手が悪かったとしか言いようがないですね。今の流経大柏に勝てるチームはそうそうないでしょう。今でこそ全国でも屈指の強豪校になった流経大柏ですが、僕が現役の頃は千葉でもあまり名前を聞いたことはなかったんですけどねぇ。時代は変わりました。「千葉の決勝で勝った高校が事実上の日本一だろ。」なんて話も聞こえてきます。これで、インターハイ覇者、市立船橋vs高円宮杯覇者、流経大柏の高校頂上決戦が千葉県大会決勝で実現。欧州サッカーで言うならば、バルサ×セビージャのUEEAスーパーカップってことでしょうか。違うかな…。でも、全国大会をも凌ぐレベルの試合が見られるかも知れませんよ。冬の王者に近づくのは、夏の王者か？秋の王者か？来週の決勝は必見です。　 石神