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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2007年12月31日

高校選手権1回戦 藤枝東×香川西@等々力

foot!
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王国としての矜持。静岡県勢10年ぶりの国立を課せられた古豪・藤枝東。初戦の相手は、昨年度の全国経験者を多数抱える実力校の香川西です。前半、強風を風下で受ける形の藤枝東は「ああいう試合の入り方はなかなかない。選手権独特の雰囲気かな」と服部康雄監督が振り返った通り劣勢に。10分には香川西、この日再三左サイドを切り裂いた登里享平(2年)の折り返しを村上聖弥(2年)が合わせ、これはGK正面を突くものの攻勢を印象付けます。香川西は中盤でのプレスが速く、ダブルボランチのキープ力も高いために主導権を確保。36分にはCKから際どいヘディングを見舞われますが、前半は相手のシュートをこの1本のみに抑え、いい流れでハーフタイムを迎えました。すると44分、ゴールをこじ開けたのはやはり香川西。裏のスペースへ飛び出した右SH石田一貴(2年)がGKと1対1に。一度はGKにぶつけますが、こぼれを頭でねじ込んで先制しました。しかし名門の意地も炸裂。46分、右からのクロスを平井大樹(3年)がうまく体を使ってボレー。GKがよく弾くもFW岡崎太一(2年)が素早く反応してネットを揺らし、藤枝東もたった2分で追い付いてみせました。その後はしばらく藤枝東の時間帯に。ショートパスやドリブルを織り交ぜた攻撃の形も見られるようになり、56分には平井のFKが左ポストに直撃するなど惜しいシーンを創出していきます。65分を過ぎると再び香川西も前述の登里、石田が左右両サイドから崩しにかかり反撃。終盤はどちらに決勝点が生まれてもおかしくない白熱の攻防の中、どちらにも決勝点は生まれず、試合は1ー1のドロー決着。2回戦への切符はPK戦で奪い合うことになります。6人が全て成功した後、先攻香川西4人目のキックはクロスバーに直撃。その後の3人も全て成功したため、藤枝東が辛うじて次のステージへ生き残った、というのがこのフットボール風ロシアンルーレットの結末でした。ドローという結果は、この日の両者のパフォーマンスから見ても妥当だったと思います。ただ、香川西が初戦で姿を消すのは妥当じゃないですねえ。今日等々力に詰め掛けた4800人だけしか見ることができなかったのはあまりに惜しい、コレクティブなフットボールを披露してくれました。スタメン中、1・2年生は7人。来年も是非、チーム、個人共にステップアップした姿を、今度はより多くの人に見せて欲しいと思います。  AD土屋




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