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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2007年11月11日

高校選手権東京準決勝 帝京×成立学園@西が丘

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11月11日11時という、1年に1度しかないゾロ目6並びにキックオフ時間が組まれた東京の準決勝。全国的にも注目カード、なんとここ4年間も選手権は予選敗退が続く帝京と、入学当初から期待された学年が3年生になりながらも今年はここまで目立った結果を出せなかった成立の一戦。スタンドはほぼ満席、立ち見も相当数いる程で、私が今まで見た西が丘のどの試合より観客が入ってました。さて試合です。まず7分、成立の大津祐樹(柏内定・3年・鹿島アントラーズノルテ)がエリア内から鋭いシュート。これはUー18にも選出されている帝京GK大久保択生(3年・帝京中)が辛うじて触り、左ポストへ。いきなり見応えのある攻防があると、直後に早くもスコアが動きます。8分、帝京のボランチ鯨岡佑太(3年・ヴェルディSS小山)が25m近いミドルを突き刺し、帝京が先制しました。さらに成立はショックを感じる間もない13分、フィッツジェラルト・マイケル(新潟内定・3年・WNYRS)がなんと2枚目のイエローで退場処分に。70分近くを残して、10人での戦いを余儀なくされてしまいます。ただこの10人対11人という構図は、両チームの均衡を狂わすことにはなりませんでした。しっかりボールを繋ぐのは10人の成立。DFラインもただのクリアは決してせず、それこそGKまでも必ず意図を持ったパスを味方に渡します。そして33分には、カウンターから確実に繋いだボールを最後は菅野哲也(湘南内定・3年・柏Uー15)が左スミに蹴り込み、同点に追い付きました。後半も帝京は手数をかけずシンプルに前へと蹴る攻撃を続け、力ずくで勝ち越しゴールを狙いに来ますが、成立もCBの山崎絋吉(3年・Forza'02)と常盤祐介(3年・FC湘南大磯)を中心に跳ね返し、大津と菅野でカウンターを仕掛け応戦。規定の80分では決着が付かず、10分ハーフの延長戦へと突入しました。延長は83分に椎名正巳(3年・Acマスミ)がクロスバー直撃のシュート、終了間際には再び椎名が右ポストに当てるなど帝京ペース。成立は何とか凌ぎ切り、結局熱戦はドロー。決勝進出はPK戦という名の抽選に委ねられます。先行の帝京は最初の4人が全員成功しますが、成立は1人目が大久保に止められ、4ー3で最終キッカーへ。しかし帝京5人目の勝負を決めるキックは左ポストへ。土壇場で息を吹き返した成立でしたが、5人目は再び大久保にストップされ万事休す。10人でよく戦った成立はPK戦に散る格好となりました。いいチームだったんです。いいサッカーもしてました。でももう1つ勝負強さに欠ける形で、残念ながら全国の舞台に立つことは叶いませんでした。決勝に進む帝京は非常にハードワークできるチームですね。華麗さはないかもしれませんが、力強さと粘りは確かに息づいています。最後は伝統の意地を感じさせる執念のPK勝利でした。   AD土屋




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