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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2007年11月25日

J2第51節 京都×仙台@西京極

foot!
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52節に及ぶ壮大なドラマも残るはたった2試合。どんなレギュレーションであっても最後の最後まで必ずもつれるのがJ2。今年も当然のようにラスト2節でまだ1チームも昇格が決定していない大混戦となっています。昨日までの首位は札幌で88pts、2位は東京Vで85pts、そして3位82ptsの京都と4位80ptsの仙台の直接対決が51節の対戦カードとなりました。ちなみに今節で昇格チームが出る条件は、京都が引き分け以下…札幌は決定、東京Vは勝利すれば決定、というもの。さらに京都が勝利すると湘南は今日勝っても3位の可能性が消滅、加えて5位のC大阪が引き分け以下なら京都の3位以上も確定します。最後の最後にやってきたビッグマッチは、17163人を集めた西京極でキックオフされました。立ち上がりは激しい中盤の攻防が主体となり、共にシュートまではなかなか至りません。「前節の札幌戦より今日の方が緊張しているように見えた」と加藤監督が語った京都は4バックと中盤3枚の守備意識が高く、中山も機を見て上がりますがバランス重視。一方の仙台も「今日のゲームは勝って仙台に戻る」(望月監督)という決意の下に、こちらもロペスを含めた中盤5枚がディフェンスに奔走。攻撃がよくないというよりはお互いの守備が素晴らしかったため、なかなかゴール前のシーンは生まれにくい流れに。それでも20分には渡邉の右クロスを徳重がニアで合わせたヘディングや、22分の関口がシャペウから1人かわして折り返したボールに中島がふかしたシュートなど決定機もあり、慎重な展開ではあるものの見応えのある45分となりました。前半の仙台は特に関口と菅井の右サイドを中心に崩す形が多かったのですが、これは「SBとサイドの中盤のスペースを突いて数的有利を作る」(望月監督)という狙い通りのもの。京都は中盤が逆三角形の3枚で中央でのプレーが基本なので、どうしてもSBの前方が空きがちになります。これに対して加藤監督は「菅井がかなり高い位置に来るので、そこからやられないようキッチリ埋める」目的で、後半開始から徳重に替えて3トップの左に本来SBの中谷を投入。ベンチの頭脳戦も活発です。さて後半も一進一退が続き、主導権が行き来する展開。仙台はポゼッションからワイドを使う形、京都はボールカットからの素早いカウンターが多く見られました。ただやはり決定的なチャンスはなかなか訪れず、両チームディフェンス面で集中力を維持し続けます。スコアが動かない中で、引き分けも避けたい仙台は70分に中原を送り込み、関口との2トップで中盤もダイヤモンド形にシフト。さらに79分には永井に替えてファビーニョを起用、総攻撃に出ました。このラスト10分で「勝つことしか考えてなかった」(仙台・関口)「引き分けではなく最後まで1点を取りに行った」(望月監督)仙台が見せたプレーには鬼気迫るものがありました。87分にはDFの細川を入れ、「パワープレーに近い状態」(望月監督)で京都ゴールに襲い掛かりました。しかし最後に笑ったのはホームチーム。90分が経過して数秒後、カウンターから中山が右サイドへ展開。渡邉が右足からクロスを放つとファーサイドにはフリーの石井。「試合で決めたのは人生で初めて」というヘディングが彼にとって古巣となる仙台のゴールネットを揺らし決着。京都が昇格戦線に生き残る結果となりました。一歩及ばなかった仙台、岡山は「もっとああすればこうすればという積み重ねがこういう結果になった」と語り、関口は「(2試合出場停止中の千葉)直樹さんにもう一度ピッチに立って欲しかった」と肩を落としました。各会場の結果から、今日の昇格決定チームはなし。愛媛に勝利した東京Vが、試合のなかった札幌をかわして首位浮上。C大阪が水戸に敗れたため、京都も3位以内を確定させました。運命の最終節は12月1日。東京Vは長居、札幌は札幌ドーム、京都は群馬・敷島で雌雄を決します。最後の90分を終えた時、昇格を決める2チームは果たして…   AD土屋




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