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このブログについて
2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
J1から降格したのは2002年。毎年最大にして唯一の目標を掲げながら、12月に直面するのは来年も戦うディビジョンは変わらないという現実。日本最北の地で戦うチームとそのサポーターたちはそれから5年もの間、J2という厚い厚い流氷の中に閉じ込められていました。今シーズン、夏過ぎにはほとんど合間から差し込む光が、はっきりと見えていたにも拘らず、氷を溶かす熱量に力強さを欠き、気が付けば残された試合は2つになってしまいました。しかし今日、勝ち点3を手中に収めれば、待望の春を迎えることになります。コンサドーレ札幌。札幌ドームへ3位京都サンガを招き入れたJ1復帰を果たすための戦いは、14時4分にキックオフされました。「自分としては絶対(昇格を)決めたい試合」(札幌・三浦監督)「我々が勝ち切るしかない大一番」(京都・加藤監督)と両将が位置付けるだけあって、試合は共に自陣でのキープを避け、前にボールを送り合う慎重な立ち上がりに。「緊張感の高い試合」(加藤監督)が展開されます。最初に決定機をつかんだのは京都。18分、アンドレのパスから田原が抜け出しますが、シュートはGK高木が好セーブ。札幌も20分には芳賀のスルーパスをダヴィがゴールへ流し込むもののオフサイド。ゆっくりした流れの中でも、双方チャンスは作ります。そんな中で迎えた25分、中山がエリア内で倒されると西村雄一主審は躊躇なくホイッスル、札幌が願ってもない先制のチャンスを獲得します。キッカーは「自分でボールを取りにいった」ダヴィ。しかし右スミを狙ったPKは平井が完全に読み切りストップ、スコアは動きません。依然主導権を奪い合う両チームでしたが35分、アンドレが田原へ繋ぐとこの日の京都攻撃陣を牽引していた31番は、猛然と上がってきたボランチの石井へパス。左サイドから折り返されたボールを、ファーで待っていたのは渡邉。札幌ドームを静まり返らせるゴールで、アウェイ京都がまずは先制しました。前半はそのままどちらのぺースにもなることなく終了。ホームチームは1点のビハインドを負ってハーフタイムを迎えます。15分のインターバルが明けると、三浦監督は「先制されたのでリスクを負わなくてはいけない」と砂川を下げ、岡本を入れる決断。負傷の曽田と池内もスイッチさせ、動いてきました。すると「自分に求められているのは仕掛けること」と理解した19歳のルーキーは、いきなりファーストタッチで際どいミドル。GKの好守に阻まれましたが、このワンプレーで一気に札幌ペースに。岡本がチームを目覚めさせます。たまらず加藤監督は、内転筋を痛めたアンドレを諦め、中山を投入。4ー3ー3の布陣で中盤を厚くしますが、流れは変わらず。さらに66分、最後のカードとなる石井が右SBの西澤に替わってピッチに入ると、札幌は珍しい4ー3ー3にシフト。完全に勝ち点3を奪いに出ます。それが実ったのは73分。中山、ダヴィ、石井と3トップが全員絡んで左へ流したボールに走り込んだのは岡本。「とりあえず思い切って打った」シュートは確実にネットを揺らし、同点。さらに76分、石井がエリア内でドリブルを仕掛けるとたまらず京都DFがファウルし、再びPKに。キッカーの石井は「すごい力になった」サポーターサイドのゴールに力強く蹴り込み逆転。32599人の観衆の内、わずかな京都のゴール裏を除くほぼ全てのスタンドは沸騰しました。監督采配が的中、ホームでの逆転、残り時間も10分程度、流れから見てもいよいよ札幌の勝利は決定的。京都はFWの西野を入れてパワープレーに出ますが、これこそ札幌の思うつぼ。着実に時間を消費し、もはや昇格へのカウントダウンが始まろうかという89分30秒過ぎに、しかしまだドラマが待っていました。ブルーノ・クアドロスが相手と接触すると判定はPK。西野が決めて、再びゲームは振り出しに。スタジアム中が沈黙に包まれます。さらにその後も、両チームの中山が一度ずつ決定機を掴みますが、これは両GKが意地を見せゴールは許さずタイムアップ。お互いが持てる力をフルにぶつけ合った熱戦は、2対2の引き分けで決着しました。凄まじいゲームだったと思います。両者共に現状でベストの戦いを見せてくれました。加藤監督の「今日の内容を見せられたら選手によくやったと言ってやりたい」という言葉にも頷けます。三浦監督は「残念としか、悔しいとしか言いようがない」と会見で語りましたが、その後話した時には「これでまた最終戦にたくさんサポーターが来てくれれば、クラブにも感謝してもらわないと」と、三浦さんらしいユーモア。すっかり切り替わっていたようです。次節は札幌が試合なし、京都と仙台が直接対決なので、仙台の勝利かドローで札幌の昇格が決定。いよいよ残るは2節のみですね。写真は、今北海道で売れているお土産。なんか聞いたことあるなあ。 AD土屋
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