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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2007年11月11日

J1第31節 大宮×大分@NACK5

foot!
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新装され名前も変わって帰ってきた旧・大宮公園サッカー場、NACK5スタジアム大宮。こけら落としとなる今日の試合は、ホーム大宮にとって大きな意味を持つ残留争い直接対決。勝ち点で2ポイント上を行く大分との決戦をサポートすべく、スタンドはオレンジ一色に。アウェイゴール裏のわずかな一角を占めた大分サポーターも含めて14752人が、この記念ゲームに集まりました。試合の持つ意味の性質上、慎重な立ち上がりが予想されましたが、意外にも先制点が生まれたのは3分。小林大悟のFKをDFがブロック、こぼれ球に反応した小林慶行が左足を振り抜くと、濡れたピッチをボールは滑って右スミへ。新スタジアム初ゴールはホームチームが奪い、貴重なリードを得ました。こうなると大宮の戦い方は、キッチリ3ラインを保って守備を固めながらカウンター狙い。SBも自重気味でブロック構築を優先させます。しかし、そんな堅いブロックが一時的に解ける「警戒していたセットプレー」(大宮・佐久間監督)に落し穴。26分、梅崎が蹴ったFKを高松がニアでヘディング。左ポストに跳ね返ったボールを深谷が押し込み、大分は前半の内にスコアを振り出しに戻しました。アウェイ大分は「かなり主導権を握れていた」(大分・シャムスカ監督)中で、ワイドへと散らす攻撃が機能。右の藤田、左の鈴木が積極的に攻撃へ絡み、大宮を自陣に押し込めます。前半はスコアこそ1ー1ですが、アウェイチームにより得点の可能性が漂う展開で推移しました。後半も序盤から大分が攻勢に出ると、51分に佐久間監督が決断。大分を「ロングボール、セカンドボールで徹底していた」と分析し、「セカンドボールの拾い合いで数的有利を作りたい」と斉藤を投入。FWを1枚削って4ー1ー4ー1にシフトします。ただ、上から見ている限りは、この日の大分は前述した通り、上手くボールを回してサイドへ展開していたように見えました。策の是非はともかく、その後も流れは変わらず、52分深谷、61分上本と共に鈴木のCKから惜しいチャンスを創出。大分の時間は続きます。苦しい大宮は64分、佐伯と片岡をスイッチ。すると片岡がボールに関与したことと、1トップになってワイドの中盤が使えるスペースができたことで、左の藤本が生き出します。ただプレー精度に欠け、クロスも中には届かず、驚異的な打点の高さから放ったヘディングもバーの上へ。2点目には至りません。一転、75分過ぎから激しさを増した雨と共に襲い掛かる大分の猛攻。76分梅崎のミドルは江角がファインセーブ、78分森重のヘディングはネットを揺らすも主審の判定はキーパーチャージ、84分スローインから途中出場の前田のボレーは再び江角ファインセーブ。そして89分、鈴木のクロス、ファーに流れたボールを懸命に藤田が折り返すと、待っていたのは前田。レンタル加入後、9戦目にしてようやく生まれた初ゴールは殊勲の決勝弾。松橋章太との選択肢から「今日のグラウンド状態で前田を入れた」シャムスカ采配的中で、大分は降格の恐怖から一歩抜け出すあまりに大きい勝ち点3を奪取しました。大宮はやはり消極的だった印象です。FWを3枚ベンチに入れながら、切ったカードの2枚はボランチ。試合後佐久間監督は「僕自身は最後の最後まで勝ち点3を取りに行った」と語りましたが、実際戦っている選手にそのメッセージは届いていたでしょうか。何はともあれ残るは3試合。大宮は次節の甲府戦に勝利すれば自動降格は回避できます。まだまだ残留争いは予断を許しそうにありません。   AD土屋




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