そして2試合目も4位早稲田大と5位流通経済大の好カードだったので、軽く凍えそうな気候の中でこっちも見てきました。この2チームは今年の大学サッカー界を見渡しても間違いなく1、2を争うタレント集団。流経にはフル代表にも選出されているGK林彰洋(2年・流通経済大柏)、柏内定のDF鎌田次郎(4年・FC東京Uー18)、J複数クラブが狙うMF武井択也(4年・国學院栃木)らが在籍。対する早稲田も鹿島内定のMF鈴木修人(4年・市立船橋)、磐田内定のMF山本脩斗(4年・盛岡商業)、こちらも複数競合が噂されているMF兵藤慎剛(4年・国見)が顔を揃えています。試合は両チーム中盤でのプレスが厳しく、負けたくない意識からかラインの裏へのフィードが多かったため、動きの少ない慎重な流れに。前半は双方ほとんどチャンスらしいチャンスが生み出せないまま45分が経過していきました。ですが、後半の早い段階で生まれたゴールがゲームを加速させます。50分、中央で味方シュートのこぼれに反応した池田圭(3年・流通経済大柏)が、うまくループ気味にGKの頭上を狙うとゆっくりゴールへ吸い込まれ、流経が1点を奪いました。その後は一進一退が続きます。流経はツートップが2人ともスピードタイプのために裏を素早く突いていく攻撃が多く、早稲田は細かいパスワークから得点ランクトップのFW渡邉千真(3年・国見)に当てて展開する形がよく見られました。そんな中で迎えた77分、早稲田は左から入ったグラウンダーのクロスを渡邉がキッチリ沈めて同点に。2分後にも渡邉は決定的なシュートを打ちますが、これは林がファインセーブを見せ、味方を鼓舞します。そして意地がぶつかり合った熱戦に決着を付けるゴールは86分、後方からのフィードに抜け出したのは4分前に投入されたばかりの田村洋平(3年・帝京)。GKとの1対1を確実に制して勝ち越し。89分に早稲田が迎えたFKのチャンスも鈴木のキックはわずかに逸れ、流経が連覇にわずかな望みを繋ぐ勝ち点3を獲得しました。レベル高かったですねえ。人工芝ということもあってイレギュラーがない分、双方の技術の高さが存分に披露されてました。実力差もほとんどなく、拮抗した好ゲームでしたよ。しかし正直冬を感じました。11月の夜はかくも寒かったんですねえ。甘く見てました。忘れてました…　　　AD土屋