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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

Jリーグ 2007年10月14日

J2第45節 京都×C大阪@西京極

foot!
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昨日急遽飛び込んできた監督交代のリリース。もはや降格は不可避の段になって、シーズン途中で柱谷幸一監督の後を継いだ美濃部直彦監督は、昨年のそれと酷似した時期にチームを追われることとなりました。後任はやはりと言うべきか、総監督として既にベンチ入りしていた加藤久氏。一見不可解に見えるこの監督交代も、ここ5年で1シーズン通じて指揮を執ったのは2005年の柱谷監督のみという京都の事情を考えれば、もはやこれはお家芸と言えるでしょう。さて「1日しかトレーニングの時間がなかった」加藤コーチ(※Jリーグの監督登録手続き上、現時点での肩書きはコーチ)が選択した布陣はなんと4ー3ー3。中盤は石井をアンカーに斉藤と角田が前。前線は「特徴から見たらワイドから中に入ってくる方が生きる」(加藤コーチ)パウリーニョと徳重が両ワイドで、アンドレが中央。「ぶっつけ本番的な」(京都・徳重)中で試合はスタートしますが、序盤からその京都がC大阪を圧倒。4ー4ー2とのマッチアップ上、中盤で数的有利になることが多く、パウリーニョと徳重の流動的な動きも効果を発揮し、早くも4分にはパウリーニョがフリーでシュート、これはクロスバーを直撃しますが、完全に流れを掴みます。すると25分には、エリア内でこの日ミスが目立ったゼ・カルロスが自ら奪い取ったボールの処理にもたつくとアンドレが逆に略奪。最後はパウリーニョが押し込み、ホーム京都が先制しました。C大阪は中央を固められ、小松と古橋のツートップにボールがほとんど入らず、前半のシュートはジェルマーノが無理矢理放った1本のみ。「立ち上がりから意図したことは表現できた」(加藤コーチ)京都が一方的に押し込んだ45分になりました。そんないい流れの中で後半開始早々の50分、徳重が2枚目のイエローカードで退場。京都は40分近くを10人で戦うことになると、ここで形勢は完全に逆転。スペースができたことで香川が自在にピッチを駆け回り、流れを作ろうと奮闘します。しかし「サイドからのクロスを徹底していこうと思っていたが、フィニッシュ、クロスとも精度が悪く」(C大阪・クルピ監督)、なかなか決定機がないまま時間が経過。すると76分にはカウンターから角田のフィードに途中出場の渡邉が飛び出し、そのままゴール。劣勢の中、狙い通りの形で京都が2点のリードを奪いました。追い詰められたC大阪は、残り10分でようやく酒本と柿谷を投入。かなり決断が遅く、時間帯も考えると効果的とは言えない交替かなという印象でしたが、京都が選択した交替との化学変化で、ゲームはC大阪にとって「素晴らしく激しく感動的な」(クルピ監督)ものへと変わっていきます。85分、京都はやや足を引きずっているように見えた角田を交替。が、替わって入ったのはボランチもできる倉貫ではなく星。すると「角田が抜けて真ん中がポッカリ空いた」(京都・石井)ことでC大阪が躍動します。角田交替から1分後、香川の高速スルーパスを上手く前へ持ち出した柿谷が、GKをかわしてゴールへ流し込み1点差。そして89分、なぜか時間稼ぎには使われず、何となく蹴られた京都のCKがファーへ流れてそのままカウンターへ。柳沢、酒本と繋いで最後は古橋。2ー2、同点。ラスト5分までは想像もできなかったような展開で、京阪ダービーは引き分けという結果になりました。C大阪は最後に流れが来たとはいえ、よくキッチリ2点を奪いましたね。クルピ監督は「トータルで見れば互角の試合。妥当な結果」と会見で語りましたが、正直奇跡的な勝ち点1奪取だったのは間違いないところ。これで怒濤の9戦負けなし。次の仙台戦に弾みのつく形になったでしょう。一方の京都は3戦連続で89分に追い付かれてのドロー。監督交代をもってしても悪い流れは断ち切れませんでした。加藤コーチは「これもサッカーの一部」と割り切った表情でしたが、1試合少ないとはいえこれで仙台に抜かれて"圏外"の4位転落。残り7試合、加藤新監督は果たしてチームをJ1復帰へと導くことができるのか、注目です。写真はマイベスト寺の1つ、仁和寺に咲く金ピカフラワー。   AD土屋




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