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2000年の番組開始から15年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。
2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。

その他の試合 2007年09月24日

高円宮杯準々決勝 浦和ユース×市立船橋@西が丘

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高円宮杯も、もう準々決勝。今年は大会に参加した10の高校の内、実に半分近い4校がベスト8まで勝ち残りました。昨年は15校中3校だったことを考えれば、グループ分けや決勝ラウンドの組み合わせにもよりますが、ここまでは高校勢が健闘していると言えるでしょう。で、今日はその中でも大会の優勝候補に名前が挙がっている、インターハイ王者の市立船橋と浦和ユースの一戦を見に来ました。実は浦和ユース、過去4度準々決勝へ駒を進めていますが、その4度全てがPK戦までもつれこんでいるんです。しかも結果は1勝3敗。鬼門とも言うべきここを浦和ユースが切り抜けられるかも興味深い所ですね。試合は序盤から浦和ユースが主導権を握ります。ダイレクトパスでしっかりボールを繋いで組み立てる攻撃はトップ顔負け。Uー17W杯代表の山田直輝(高2・浦和JY)と鈴木秀史(高3・加須市立昭和中)を軸に、左右に振り分け市船ゴールに迫ると、34分には右からのクロスに鈴木が頭で合わせて先制しました。前半の市船は浦和の厳しいプレスの前に中盤でボールが持てず、バイタルまでボールが行かず劣勢に立たされましたが、後半に入ると左サイドからチャンスを作り始め、60分には鋭いドリブルを見せた中村充孝(高2・エテルノ青英FC)がエリア内で倒されPK。これをUー18代表で仙台カップにも出場していた渡部雄史(高3・松戸市立根木内中)が冷静に沈めて同点とします。ちなみに市船には他にも濱田宙(高3・柏Uー15)に加藤弘堅(高3・ウイングスSS習志野)も仙台カップ出てましたし、190センチのCB橋本真人(高3・ジェフ市原JY舞浜)は対戦相手である浦和への入団が内定しているという、高校屈指のタレント集団なんですね。さてその後は連戦の疲れからかやや中盤が空き始め、浦和やや優勢ながらも共にゴールへの予感を漂わせますが、結局90分では決着が付かず、10分ハーフの延長戦に突入しました。そして95分、この日の出場選手中唯一の高校1年生、原口元気(浦和JY)が左サイドでラインを割りそうなボールに食らい付き、そのままカットインするとニアサイドを綺麗に破ってゴール。歓喜のランを終えると足がつり、担架で運ばれ交替を余儀なくされた1年生の殊勲で浦和が再びリードします。さらに105分には、シュートのこぼれ球に阪野豊史(高2・三郷JY)が反応してとどめの3点目。苦しみながらも延長で地力を見せた浦和が、準決勝へ進みました。浦和ユース、初めて見たのですがコンセプトがはっきりしたいいチームですね。布陣的には4ー3ー3(または4ー5ー1)で、中盤に1人アンカーを置く形。中央からも崩せるダイレクトや3人目の動きの意識も高かったです。メンバー構成も3年生は4人で、あとは1、2年生。前述の山田、原口は個としてもかなり目立っていましたし、開始早々負傷しながら最後まで市船の攻撃を跳ね返し続けたCBの浜田水輝(高2・サンタクララ・スポルティング・ラックスUー16)は184センチと恵まれた体格を生かして、ほぼノーミスで120分間守り抜きました。今でも十分強いのですが、むしろピークは来年でしょうか。また今後に向けて一つ楽しみができました。   AD土屋




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